SIGMA fp レビュー

SIGMA fpという令和のベストセラー機。

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SIGMA fp

まあ「令和のベストセラー機」というのは僕が勝手に命名したものだけど、令和の時代に歩調を合わせるように歩んでいるSIGMA fpはそれなりに年数も経過してるのだけど、先日もSIGMA社がインタビューで答えていた通り、いまだに快調に売れ続けているのである。

なんなら、ここ一年間ほどで再びまた売れ行きがアップしているというから驚く。

たしかに新製品のカメラが円安の影響なんかもあって軒並み高価格化しているなかにあって、フルサイズ機でこの手頃と言っていい価格が追い風になっていることもたしかだろう。

SIGMA fp
SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN
SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN
SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN

でも、手頃な価格がきっかけでも、一度でもこのカメラを触ると、おそらくほとんどの人がその金属の塊のような作り込みの凄さに感動するのではないだろうか。これを体験すると、もはや価格がバーゲンプライスに思えてくるほどだ。

たしかにファインダーがないことは多少の不安材料として捉える人も多いと思う。20万円ほどのフルサイズ機を購入するのに、ファインダーをのぞかないというのはいかがなものか?と。それもよく分かる。

正確にいうとオプションでファインダーは装着可能なんだけど、そうするとせっかくのコンパクトフルサイズという利点も生かせないところがあるんで、まずはやっぱりボディとレンズだけの素の状態のfpを検討する人がほとんどだろうしね。

SIGMA fp, LVF-11, 45mm f2.8 DG DN
SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN
SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN
SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN

実際、ファインダーをつけずともMFのオールドレンズなんかで撮りまくってる人はたくさんいるので、そこはある意味使い方や割り切り様によるのだけど、僕個人の使い方としては「セカンド機」的に使っているから問題ない、というのが正直なところかな。

後付けの暗箱型のファインダーも購入して、たしかにそれだとMFレンズのピント合わせも劇的に見やすいのだけど、どうしても本来のコンパクトさはスポイルされてしまうので、そうするとAFレンズを装着して、それこそGRのようにスパンスパンと撮るのがやはり似合ってる気がする。

じゃ、GRでいいんじゃないの?と思うかもしれないけど、SIGMAのフルサイズが叩き出す描写力はやはり圧巻で、このコンパクトなカメラでこんな物凄い描写力を秘めてるのか!と、今度はその羊の皮を被った狼のような性質に驚嘆することになる。ある意味、凄いギャップが魅力なのだ。

SIGMA fp, Summicron 50/2 1st
SIGMA fp, Summicron 90mm f2 2nd
SIGMA fp, LVF-11, Mr.Ding 50mm f1.1

カメラだけじゃなくて、いわゆるプロダクトというものは、なんでもできるという万能的なモノより、ある部分にとんがったモノのほうがやはり魅力が増す。まあ、人間と同じだな。fpはすべてのバランスを兼ね備えたカメラではないけど、その「我が道を行く感」が人々の胸を打つのだ。

まあフルサイズのミラーレス機だから、いろんなMFレンズなどを焦点距離そのままで楽しみたくなる一台ではあるけど、やはりSIGMA社のAFレンズと合わせて使うのが、このカメラの真髄だと個人的にはかんじている。

しかも、レンズキットである45mm f2.8 DG DNがとにかく素晴らしい。僕はいまだ新たなレンズを買い足さずに、これ一本で大満足している。その大きさや作り込みの見事さ、美しさ、画角、描写力、どれをとってもfpらしさを最も体感させてくれる一本であることは間違いない。

SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN
SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN
SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN

そろそろSIGMA fp Mark IIあたりが発表されても不思議ではない年数だが、SIGMAのカメラはまずはその描写力に命をかけていることもあって、SIGMAのカメラは「古くならない」。過去製品はむしろ価格がプレミア化しているし、おそらくこのfpもその価値は不変だ。

手ぶれ補正の有無を気にする人もいるかもしれないが、まあこれだけ高感度で撮れる時代だからスチル撮影的には大した問題じゃないし、スナップシューターと捉えれば少しくらいブレるほうが生っぽいとすら僕は思う。

つまり、これからもしっかりベストセラーであり続けるだろうということ。この価格でこの性能とビルドクオリティ、いやあ、人気は揺るがないと思うから、仮に後継機が出てもこの初代fpは併売し続けたらいいのにとすら思う。

気になる人は、とにかく一度、お店で実機を触ってみるといいと思う。とにかくその作り込みの凄さに、作り手たちの尋常じゃないこだわりと「質」の凄みを感じると思う。近くにお店がなくて実機に触る機会がないという人は…予算が見合えばいっちゃっていいのではと思う笑。

私見だけど、fpに魅せられたひとりのユーザーの意見ということで。

◎さらに高画素を求める人は、fp Lも買いやすい値段になってきたので、選択肢としては大いにアリだろう。

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