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きょうは少し遠出をする日だったんで、鞄の中にSIGMA fpを忍ばせて移動していた。まあ結論から言うとそれほど写真を撮る暇は無く、数枚しかシャッターは切れなかったんだけど、それでもコイツを持ち歩いているというだけで心もちょっとリッチになるから不思議だ。
そこはやはり「フルサイズを持ち歩いている」という心の余裕というか。例えるなら、日本の道路は100km/hでしか走れないわけだけど、それでも少し余裕のある排気量の車でゆっくり流してるような。しかもそのボディがコンパクトなわけだから、これぞミニマルなリッチ、というわけだ。
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私事ではあるけど、SIGMA fpがあることでRICOH GRの出番が少し減ったところがある。それが良いとか悪いとかという話ではなく、僕の中でコンパクトの概念が少し変わったということ。
ファインダーがあることを好む僕にとってSIGMA fpはメイン機ではないけど、究極のサブ機であることは間違いない。なにせ、GRのその座を少し奪ったわけだからね。GRをこよなく愛する僕にしてみれば、ちょっとした事件なのだ。
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「コンパクト」と「リッチ」というのは、いわば真逆の意味のようなもので、これまでならどちらかを潔く選ぶことが求められたところがあるけど、SIGMA fpはそのどちらもを同居させるプロダクト。
それは、いわば「発明」かもしれない。でも、フィルム時代はそういう「コンパクトなのにリッチ」なカメラは実はけっこうあった。そういう気分を甦らせる存在でもあるSIGMA fp。
その魅力の本質は、そういう精神性に作用する部分にあるのではないかと感じている。
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