タイトルだけ見たらいろんな人から怒られそうだが、もちろんポジティブな感想であって、要は途轍もなく両機ともコスパが良いという意味である。
値段は変動するからここでは具体的に書かないので、興味がある人はAmazonなどを見に行ってほしいけど、いまのカメラ界隈の値段感覚からいえば「いや、絶対値付け間違えただろ」というくらい割安だ。
まあ、それはニコンさんが一人でも多くの人に写真を撮ることを楽しんでほしい、というプレゼントプライスとも見て取れる。それほどまでに実力に対して安いのだ。
特にZfcは驚愕だ。たしかに手ぶれ補正機能がのっかっていないなどのシンプルな設計ではあるものの、それにしたって安すぎる。カメラそのものの質感はどう見ても本格的カメラに見えるから、そういう意味でも見た目を大きく裏切るコスパの良さだ。
Zfにしても現行のフルサイズのミラーレス機がこの価格で手に入ると考えたら、特にレトロなデザインのカメラが欲しいわけではない人にも、コスパの面で俄然推したくなる。で、手に入れたらデザインも含め、愛おしくなるみたいな、逆の感動が笑。
僕は最近、FUJIFILM XマウントのレンズをZマウントに変換できる電子マウントアダプター〈SHOTEN XTZ〉を使ってるから、さらにZfとZfcの稼働率が上がっている。そして、手にとるたびに「あゝ、やっぱりこの二台は極上の写真機だな」と再認識するのである。
いまさらだけど、MマウントのMFレンズをZマウント機でAF化して使える〈TECHART TZM-02〉なるマウントアダプターも最近ちょっと気になっておる。なんか堕落してしまいそうで怖いので、ちょっと様子見してるところだけど笑
そうやって使い方のバリエーションを考えても、ニコンZマウントを使い倒して楽しめる入り口的なカメラとしても、Nikon ZfとZfcの存在はかなり大きいと思う。各種レンズを楽しむ意味でも、ボディ本体の予算を抑えられるのはなにより喜ばしいのだ。
そして、おそらくだけど、Nikon ZfもZfcも、息の長いロングセラー機になる気がする。仮に後継機が出ても、もともとクラシックな佇まいのこの二台なら、古めかしくなることもない。そういう意味でも、趣味の懐にやさしい二台なのだ。
なんといってもNikonだから、その性能や機能もカメラとしては一級品だ。普通にオートを駆使した最新便利カメラとしても使えるわけだから、そういう意味でも汎用性が高い。
僕は別にニコンの回し者でもなんでもないが、趣味のカメラを愛する人間のひとりとして、素直に推したくなるZfとZfc。ニコンのこういうカメラ界を元気にしようとする姿勢に「さすが、ニコン」と僕なんかは思うわけだが、どうだろう。
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