「それでも」と書いたのは、今度のフラッグシップミラーレスNikon Z9の登場で、いよいよニコンもミラーレスへと本格シフトしていくだろうターニングポイントだから、ということ。
もちろん、これまでもZ6/Z7の登場以降、ミラーレスラインナップに力を注いできたニコンだけど、Fマウントの一眼レフもまだ併売されてきたし、フラッグシップ機と呼ばれる機種も一眼レフに位置していた。
でも、そのフラッグシップ機がミラーレスにも冠として用意され、しかもそれが他社をも脅かす本気仕様だったことで、ニコンユーザー自身がミラーレス時代への本格移行を感じとったと思う。
たぶん、ここから先はさすがに経営資源を集中する意味でも、もう一眼レフ機の新製品は出てこないんじゃないかと思う。そのアナウンスはもちろん無いけど、それが時代のシンプルな流れだろう。
そうなると、いま所有しているニコンの一眼レフたちは、ある意味フィルムカメラのように「新品で手に入れるものではなく、好きな人が中古で手に入れるもの」へとなっていく。フィルムカメラのようにフィルムのコスト高とか販売終了の心配をすることはないけど、いずれ故障したら直せなくなるという意味では、やはり過去のものにはなる。
僕も何台かのニコンの一眼レフを持っているけど、いまのところミラーレスに買い換えるための下取りとかの予定もないし、何よりフィルムニコンとレンズを共有したい思いはこれからも変わらないから、金欠にならないかぎりは手元に置いて楽しみ続けたいかな、やはり。
アダプターを介せばZのミラーレス機でもFマウントレンズは使えるけど、そこはやはりシルエットも含めてボディに直接レンズを装着して楽しみたいし、好みとして光学ファインダーで撮りたいという気持ちもまだまだ強いからね。
僕のFマウントボディは、Df、D750、D200、D70、D3000かな。フルサイズ機とCCD機というラインナップ。Dfはオールドニッコール用で、D750はDレンズやGレンズ用、残りのCCD機は「あの色」を楽しむためだから、いまのところは手放す理由がない。
壊れたら…というのを心配しないことも無いけど、それほど出動頻度が高い感じでもないし、D200がいまも現役で使えていることを考えると、デジカメって意外と丈夫だぞと。ボディの劣化よりも、むしろバッテリーの劣化や在庫が無くなることのほうが心配かな。これも、いよいよの時はいまのうちに新品ストックを確保しなきゃいけないのかなとか。
でも、デジタル一眼レフ機って、大きさや重さ、動画性能なんかを除けば、実際は全然普通に現役性能の熟成機だし、光学ファインダーで撮る魅力とか、それこそカメラのイロハを学ぶ機種としては、中古カメラも含めて安く手に入れることができるし、カメラ入門機としては圧倒的におすすめ機だったりする。
そうそう、一眼レフ機の時代はもう…とか言っていたらペンタキシアンの人たちにお叱りを受けるくらい、ここにきてPENTAX機も売れてるからね。まあでも、一眼レフのイメージが強かったNikonがプロ機も含めてミラーレス機へとシフトすれば、一眼レフ機は世の中的にはより趣味性の高いカメラになっていくんだろうけどね。
でも、もしかしたら10年後くらいには一眼レフ機が希少アイテムとして高値で取り引きされてるかもしれないしね笑。一眼レフで撮るあのファインダーの中の光景やシャッターフィールは唯一無二のもの。まだまだ人気は続くんじゃないかな。ニコンにおいてもね。
追記)昨夜ね、ちょっとジンとくる動画を見つけたんだよね。
素晴らしい動画を観ちゃったなあという感覚。モナリザクロームさん、ほんとありがとう!という感じなんだよね。レフ機には、そこでしか得られない「カメラらしさ」がやっぱりある。Nikon Df、やっぱり凄いよなあ、このカメラ。
★今日の新品/中古情報をチェック!