
幸いなことに発売日に届いたPENTAX 17だけど、ここまで空シャッターも堪能したし、梅雨も明けたっぽいので、ついにフィルム装填しようか、ということでUltramaxを詰めてみた。
家にある期限切れのフィルムたちをぼちぼち使ってやらないといけないし、36枚撮りしかないから、描写確認の試し撮りというわけでもない72枚のあの永遠の旅の始まりである笑
ハーフサイズカメラの72枚はほんと永遠だからね。フィルムを詰めることは、個人的にはかなり覚悟を要するのである。

それにしても、PENTAX 17はさすが現代の新製品だけあって、とにかく至る部分が簡単なめらかでスムーズに扱える。フィルム装填も驚くほど簡単で、これならフィルムが初めての人でもフィルム装填に失敗ということもないだろう。
巻き上げレバーの軽さとなめらかさも特筆ものだしね。単にレトロを再現したフィルムカメラではなく、現代に作られた、これから数十年走り続ける現役フィルムカメラなのだ。

背面のメモホルダーにフィルムパッケージの切れ端を入れると、やっぱりなんかいいよね。心のスイッチが入る。実際、PENTAX 17には中のフィルムを確認するフィルム窓もないから、このメモホルダーは飾りじゃなく実用的なのだ。
しばらくはプログラムモードでフォーカスは遠景を中心に撮る感じかな。でも、早く現像に出そうというつもりもないから、ぼちぼちシャッターを切って、日常にフィルムカメラがある普通のひと時を楽しみたい。

そう、僕には日常的にデジタルもあるしね。なにげないシーンを撮るには、やっぱりデジカメが経済的で便利だし、ペンタックス機は「らしさ」も十分堪能できる。
デジタルもいいし、フィルムもいい。とにかく写真機でシャッターを切ることをシームレスに楽しみたい。だって、僕らはいま、フィルムとデジタルの両方を楽しめる時代を生きているわけだからね。そのラッキーな時代を謳歌しなければ。
それにしても、PENTAX 17の投入効果は想像以上だったようで、リコーイメージングも予約再開に向けて大変な努力をされてるだろうし、PENTAX 17がきっかけでさまざまな往年のフィルムカメラたちを再び持ち出して久しぶりにフィルムライフを楽しんでる人もたくさん見かける。
これだけ多種多様なカメラが選べる状況にあるから、みんなが同じカメラを使うより、いろんなカメラが交錯し合う世の中のほうが楽しい。カメラはある意味、自由の象徴でもあるのだ。