Nikon Zf レビュー

いろんなカメラより、いろんなレンズと一台のNikon Zf。

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Nikon Zf

数日前のブログにもちょっと書いたのだけど、世の中のカメラがミラーレスにシフトして製品改良も一順したようなところもあり、これだけカメラの性能が成熟してくると、もはや新製品が出るたびにカメラを買い替える必要は無いんじゃないかと個人的に感じている。

それでも動画撮影や動き物の撮影をする人なんかは、そのわずかな性能の進化でも買い替えに値するのかもだけど、ここでいう「成熟」というのは、いわゆるスチル撮影の「写真機」として。

まあ僕的にいえば、写真機としての熟成はすでに一眼レフでも十分すぎるくらいだから、これはあくまで僕のアマチュア撮影レベルの与太話くらいに受け取ってもらえたらと思うけど笑。

Nikon Zf, GIZMON Vivilens 22mm f11
Nikon Zf, AstrHori 50mm f2

そうやって考えると、Nikon Zfなんかはほんとよくできていて、もちろん最新の上位ミラーレス機として普通に万能的に使えながら、ダイヤルをカチカチやってフィルム時代が蘇るようなマニュアル撮影も楽しめるし、レバーで瞬時にモノクロ撮影に切り替えられたりと「撮る楽しさ」の向上も図られている。

デザインについてはもう言うことなしで、エッジの効いたモダンなデザインではなく、あえてフイルムカメラ時代のプレス性能の「ダレ」を再現し、その塗りの贅沢さみたいなものもより濃厚に感じられるデザインになっている。僕のようなクラシックスタイル好きの人間には「そこまではやってくれるのか」というほどの出来栄えだ。

そんなデザインを含めたこだわりは、いわゆる写りの良し悪しにはまったく関係ないわけだけど、そのカメラと人生を共にする心持ちとしては描写性能以上に重要だったりする。そういう「趣味のカメラの楽しさ」をちゃんと理解してくれているNikonに、また親近感を覚えるのだ。

7Artisans AF 50mm f1.8 STM, Nikon Zf
Nikon Zf, Nokton Classic 35/1.4 SC II

なんなら、もうカメラはNikon Zf一台でもいいんじゃないか、とすら思ったりもする。僕なんかは「さまざまなカメラを試したい欲」が強いから、結果としていろんなカメラを所有してるけど、写真の描写を構成するのはやはりレンズ。だったらもうカメラはZf一台で、レンズをたくさん楽しむスタイルに集中するのも得策だと。

Zfはフルサイズなんで各種レンズを焦点距離そのままで楽しめるし、往年のオールドレンズと合わせても、実にデザイン的にもよく似合う。多少重みはあるけど、それは安定感や重厚さでもあって、上質感のあるシャッターフィールも「いいカメラを操ってる感」が濃い。

その全体的なクオリティの高さは、間違いなく価格を超える満足度がある。少し大袈裟にいえば、おそらくNikonはZfで大きく儲けようとは考えていない。それよりも、できるだけ多くの人に「写真機らしいカメラで写真を撮ることを手軽に楽しんでほしい」という戦略商品として、このZfをラインナップに並べている。どうだろう。

Nikon Zf, FTZ II, AF-S 50mm f1.8G
Nikon Zf

つまり、Zfはバーゲンプライス笑。これを手にすることで、もう過剰にカメラを増やすことなく、そのコストを各種MFレンズなんかに全振りして、写真描写の世界を存分に楽しむのが◎だと、Zfは言ってる気がするのだ。

もし、趣味のカメラをどうするか悩んでいたら、もうカメラはZfに集中して、浮いた予算は別の部分に活かして写真を楽しみ尽くすのもいいかもしれない。あ、この話は僕の妄想であり与太話なので、異論反論はご遠慮いただければと思う。

まずはZfに触ってもらう。話はそれからだと。

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