
きのうに引き続いて、きょうも「二段絞る」というスタイルで散歩カメラしておった。個人的な「実験」のようなものだけど、きのうのブログはけっこうたくさんの人に読まれたようなので、みんなどこか気になるテーマなのかもしれない。
きのうはPENTAXのカメラとレンズで二段絞りを試みたが、きょうの機材はNikon ZfとNikkor Z 40mm f2をチョイスした。
このNikkor Z 40mm f2というレンズはほんと秀逸で、プラマウントのキットレンズとはにわかに信じ難い良い写りをする。開放値がf2と明るさも控えめなので、それこそ開放でどんどん撮りまくれ、しかもその写りには驚くほど破綻がない。




けれど、そんなレンズをさらに二段絞ってみるわけだ。まあ、普通に考えて写りが悪いわけがない。そのあたりの感覚は、写真を見た人それぞれで判断してもらうしかないが。
開放値f2のレンズを二段絞るということは「f4」になる。数字だけ見ればずいぶん落ち着いた値に見えるが、フルサイズセンサー機のNikon Zfなら撮り方によってはけっこうボケる。




それでいて、f4の描写は「細部の引き締まり」も感じさせる。街中で撮るともう少しパンフォーカス気味に撮ると思うが、こうして散歩道の草花に視線を合わせるようにして撮る距離感だと、f4はなかなかいい塩梅に思える。
ちなみにカラーの写真は「風景モード」で、白黒の写真は「モノクロスタンダードモード」だ。Nikon機はフジ機のようにピクチャーコントロールの種類でブラケット撮影はできないが、Nikon Zfにはカラーとモノクロを瞬時に切り替えられるレバーがついているので、これはなかなか便利だ。




マイクロフォーサーズなどの小さなセンサーで撮るモノクロもいい意味で平面的でおもしろいが、フルサイズセンサーで撮るモノクロはそこに深めの立体感が感じられ、これが病みつきになる人も多いのではと思う。そのリッチさは、ある意味デジタルの大きなセンサーと明るいレンズの兼ね合いの魅力かもしれない。
カラーについてはふだんは「風景モード」で撮ることが多い。あとは「リッチトーンポートレート」かな。僕の場合はほぼJPEG撮影モードで撮るので、このNikon Zのピクチャーコントロールの選別についてはこだわりたいところだが、まだまだ「これ」といった最適解は見つけられていない。




そのうえ、こうして二段絞るなどの実験を加えると、その描写はさらにいろいろと様変わりするのだけど、まあ、そうやって正確のない(なかなか見つけられない)撮影は、趣味の世界においては楽しみでしかない。時間はたっぷりあるわけだから、のらりくらり正解らしきものを見つめていければ、それだけで楽しい。


二段絞る。これについては僕の知識とボキャブラリーではその良さを正確に伝えるのはむずかしいが、開放で撮るよりも「ゆらぎ」を感じるところがあって、このレンズの二段絞りもまたなかなか魅惑的だ。
Nikon Zマウント機を使っている人なら大抵所有している定番レンズだが、たまにはちょっと絞っていろいろ実験してみるのもおもしろいんじゃないかと思う。僕は引き続き、この二段絞りをしばらく続けてみたいと考えている。新しいレンズを買うようにお金もかからない。さて、次はどのレンズで試そうかと。