FUJIFILM X half レビュー

FUJIFILM X halfは、2in1がスタンダードかもね。

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FUJIFILM X half

FUJIFILMの小さなカメラ〈X half〉はセンサーも小さな1インチながらよく写るわけだけど、何度も持ち出したり、SNSに写真をシェアしてるうちに、これはやっぱり「2in1」が良く似合う写真機だなと思い始めている。

まあ、それはそうだ。そのために縦フレームにしてるわけだし、かつてのハーフサイズカメラの特徴であった2in1の組写真が楽しめるカメラを開発したんだろうからね。

SNSにシェアすると特に感じるんだけど、例えばXにポストすると縦構図の写真はかなり大きく表示される。それはそれで良いのだけど、特に露出やピントを追い込んだ写真じゃなく気軽にスナップした写真なので、あまり大きく「どうだ」みたいな写真でもない。

FUJIFILM X half
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そうすると、2枚1組で横構図のサイズで見るくらいがちょうどいいし、なにげないスナップ写真も2枚が合わさるとどこか物語性みたいなものも生まれる。1インチセンサーの写真は、そんなサイズ感というか存在感が実にしっくりくると感じるのだ。

なので、僕はSNSに写真をシェアするときは、ほぼ2in1ばかりになった。なんなら、X half以外のカメラで撮った写真も、2枚1組的にポストし始めているくらい。こういう新鮮さというか、気づきみたいなものを提供してくれた富士フイルム開発陣には、ほんと感謝してる。

デジカメにも2in1をスタンダード的に持ち込んでくれてありがとう、みたいなね。

FUJIFILM X half
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いわゆる撮った直後に写真が見られない「フィルムカメラモード」も所作としては楽しんでるけど、このカメラの本質は2in1だなあ、とあらためて感じているところだ。

そうするとね、本家のフィルムのほうでもハーフサイズカメラで撮りたくなったりもしてね。これもこれでいい影響というか、新鮮な循環が起きている。同じく縦構図にこだわったPENTAX 17なんかとローテーションしてFUJIFILM X halfを楽しむのもいいと思う。

僕は試し撮りも含めて「ライトリーク」や「期限切れフィルム」の撮影モードも積極的に使ってみている。これについては「擬似的で、いかがなものか」という声も耳にするけど、フィルムでもない、かといってこれまでのデジカメでもない、新しいカメラのポジションを楽しむ道具だから、やれ固いこと言わずにしなやかに楽しもうと考えている。

FUJIFILM X half
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で、結局のところ、X halfってどうなの?、手に入れる価値はあるの?、と聞かれたとしたら、これは大いに「アリだと思うよ」と答えると思う。こんなにラフな気分で持ち出せて、気負いなくシャッターが切れるデジカメもそう無いと思う。質感がーとか、性能がーとか、そういうモノサシとは無縁のカメラ。

はやく店頭に在庫が普通に並ぶといいなと思うし、もう少し値段がこなれてきたら、さらにいいよね。なんでもまずは試してみる。これに敵う知見の吸収みたいなものはないし、その体験はやっぱり何より強く、感動的ですらあるからね。




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