FUJIFILM GFX 50S II

ラージフォーマットGFXで中判らしく真四角で撮ってみた。

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FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR

僕が中判デジタルと呼ばれるラージフォーマットのFUJIFILM GFX50SIIを手に入れたのは、やはり中判フィルムで撮っていた写真の残像みたいなものも影響している。

ハッセルブラッド500C/Mやローライフレックス・スタンダードで撮っていた、あの真四角のウエストレベルファインダーの絵と、できあがった真四角の写真の独特の趣である。

だから、中判デジタルを手に入れたら、真四角で撮ってみたかった。

家の近所の散歩写真だけど、いくつか載せておこうと思うので、なにかの参考になれば幸いだ。

FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR

真四角になるだけで中判感が増すから、記憶というものは凄い。もともと、6×6の中判フィルムが真四角なのは、トリミングすることを前提にしていたから、各部を切り取りやすいように真四角になっていた、と何かの本で読んだ記憶がある。

でも、トリミングせずにそのまま真四角の絵を楽しむ人のほうが多かった、といったようなニュアンスだったように思うけど、間違っていたら申し訳ない。でも、分かるんだなあ、その真四角への愛みたいなもの。

FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR

なんか真四角だと、日常シーンを透けて見ているような感覚があるというか。その写真がとても身近なものに感じるようなところがある。

真四角だと奥行きのようなものが出しづらいイメージがあるけど、こうして撮ってみるとちゃんと立体感があるように見えるし、それが中判のなんともいえない魅力だ。

FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR

標準ズームのGF35-70mmだと、テレ端70mmは35mm換算で約55mm、絞りはf5.6なんだけど、割としっかりボケる。

僕なんかはボケが好きで写真を撮り始めた人間なので、中判フィルムでも開放f2.8やf3.5でけっこう撮っていたけど、その時に感じた「けっこうボケるな」という感覚は中判デジタルでも感じとれる。

FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR

いまはいろいろ試し撮りしている段階なので、きょうも一度に3種類のフィルムシミュレーションで記録できるブラケット撮影機能を使っている。

ネガフィルムっぽいものはクラシックネガ、ポジフィルムっぽいものはプロビア、モノクロームのものはアクロスで撮影した写真だ。やはり、富士フイルムのフィルムシミュレーションで撮ると、それだけでも写真機で撮ってる感覚が僕は楽しめる。

一枚一枚をじっくりゆっくり撮る楽しみが、この中判デジタルにもある。僕はこのGFX50SII のシャッターフィールも実に気に入っていて、やっぱりフジ機は写真機好きな人たちの手で作られていることを再認識したくらいだ。

ちなみにGFXの撮影フレームは基本が4:3で、この真四角のほかに、16:9、65:24、5:4、7:6とさまざまな画角がデフォルトで設定できる。65:24はかなりの横長フレームで、眺めてると実にシネマチックに見える。

というわけで、きょうは「中判デジタルで撮る真四角のすすめ」みたいなお話。ひと昔前までは一般人がとても手を出せる価格じゃなかった中判デジタルを、このサイズとこの価格まで一般化させてきた富士フイルムは、やっぱり凄いと思う。

しっかり、その恩恵を味わっていきたいと思う。さて、次は何を試そうか。

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