Nikon Z fc

とにかく軽やかに使いまくると、その本領を発揮するNikon Z fc。

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Nikon Z fc

Nikon Z fcというカメラは、特に新製品でもないわけだが、僕は最近手に入れて、その真価みたいなものを再確認している。

「再確認」と書いたのは、このZ fcを手に入れるのは今回が二度目で、要は一度手放していた製品を再び買い直して楽しんでいるわけだ。

少し前のブログにも書いたけど、買い直すに至った大きなきっかけのひとつは、このZfcの兄貴分にあたるフルサイズのZfを使い始めたこと。それによって、Zfから二回りは軽量コンパクトだと感じられるZfcの魅力を再認識したということ。

Nikon Zfc Black Edition
Nikon Zfc ブラックボディ
Nikon ZfとZfc

もうひとつは、このブラックボディの佇まいの良さ。以前使っていたZfcは発売時に予約して手に入れたシルバーボディだったのだけど、それとは気分もリフレッシュできるという意味でブラックボディであることは印象として大きかった。

でも、見た目や外観スペックで買い直すほどの理由にはならない。実際、僕はこんどのZfcをその名の通り「カジュアル使用」に割り切って使っている。わかりやすく例えるなら、RICOH GRのように「ひょい!と持ち出す感覚」である。

そこに、本格的カメラとしての使用感とか抑揚を求めるというよりは、撮りたい!と思ったその瞬間の気持ち優先というか、あまりあれこれ考えずにGRをサッと構えて世界をスクショするように、Zfcのシャッターを気軽に切っている。

Nikon Zfc, Color Skopar 35/2.5 C-type
Nikon Zfc, Color Skopar 35/2.5 C-type
Nikon Zfc, Color Skopar 35/2.5 C-type
Nikon Zfc, Color Skopar 35/2.5 C-type
Nikon Zfc, Color Skopar 35/2.5 C-type
Nikon Zfc, Color Skopar 35/2.5 C-type
Nikon Zfc, Color Skopar 35/2.5 C-type
Nikon Zfc, Color Skopar 35/2.5 C-type
Nikon Zfc, Color Skopar 35/2.5 C-type

この感覚の使い方がすごくいい。GR的に使いこなしているのにファインダーまでついていると考えると、それこそFUJIFILMのX100VやX-E4のような「写真機」を操っている気分まで味わえる。それでいて、最近の新品のミラーレス機としては実はけっこう安い。

実にバランスのとれたいいカメラなのである。そのレトロなデザインにどうしても目が向いてしまうけど、そこに満足するというよりはネーミングにあえて添えられている「c=カジュアル」という点に目を向けると、途端にこのカメラの本質がビビッと伝わってくるのだ。

レンズ交換式だから、Nikonの優秀なAFレンズでそれこそ手軽にスナップ写真を楽しむもよし。買いやすい値段のMFレンズやオールドレンズをつけて、ヌュルリとしたピント合わせや目測パンフォーカスを楽しむもよし。そのヘリテージデザインがいかなるレンズも素敵に魅せてくれる。

Nikon Zfc, Color Skopar 35/2.5 C-type
Nikon Zfc Black Edition

こうやってカジュアルに特化して使うと、以前は少し頼りなく感じたライトなシャッターフィールも、むしろサンダルで歩いてるようなラフさを感じらように思えてきて、いまではちょっとクセになっているくらいだ。

もちろん、これ一台をメイン機にして楽しむのもアリな性能を持ち合わせているけど、例えば僕のように普段からカメラに「写真機的な本質感」を求めているような人たちには、ある意味、究極のサブ機でありスナップ機として楽しめる一台だと、いまさらながらに思うのである。

僕はフジ機も溺愛してる人間だけど、それゆえに「APS-C機の描写力とコンパクトさの絶妙な折り合いバランス」が気持ちいいのかもしれない。いい意味で、このAPS-Cクラスのミラーレス機には、各社切磋琢磨して「ラフなカメラの楽しさの間口」となる魅力的な世界づくりを盛り上げていってほしいなと思う。

APS-CのNikon Z fcがブラックボディになって、再び僕のもとへ帰ってきた話。 正確にいうと、今朝ネットで注文したばかりで手元にはまだない。でも、Amazonさんが当日お急ぎ便で今夜まで届けてくれると言ってい...

Nikon Z fc。ミラーレス界隈がフルサイズメインの傾向にあるなかで、僕は今一度、注目の一台じゃないかなと思っている。その古くならない存在感もまた、長く使い続けられる魅力ではないだろうか。

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