きょうはNikon Z fcの話を少し。というのも、たまたまSNSで「高校で写真部に入ったお嬢さんのカメラとしてNikon Z fcを購入された」というポストを見かけて、あゝいいな、と思ったので。
実際、Nikon Z fcのモデルともなったフィルム時代のNikon FM2は、当時も写真機の使い方を学ぶのに適した一台として学校の写真部でもよく使われていたと聞く。
電気を使わない機械式シャッター機だったから、じぶんで露出を考えて、感度や絞り、シャッタースピードをダイヤルでカチカチ操作して使っていると、やはり写真ができあがる構造みたいなものが身についてくるところがあるんだろうと思う。
考えてみると、僕もデジタル一眼レフでカメラを始めた頃は、露出についてはあまり考えることなく、なんとなく絞り優先モードで撮っていたけど、フイルムカメラを使うようになって露出の構造とかおもしろさに気づき、以降はデジカメ撮影もぐんと楽しくなった。
これだけハイテクな時代だから、カメラ任せでさまざまなオート機能を活躍して撮ればどこまでも楽に撮れるわけだけど、一方で「カメラを操る楽しさ」とか「光をとりこむ露出の妙を楽しむ」みたいな写真撮影の原点みたいなことを味わうのもまた、写真機と暮らす醍醐味だったりする。
最新のミラーレス機であっても、Nikon Z fcには、そうした気分へと意識を向かわせてくれる雰囲気がある。それがやっぱりいいなと。僕はこれ、Nikonの良心のようなカメラだと思ってるんで。一人でも多くカメラファンを世に生み出したいというカメラメーカーの良心。
よくこのブログにも書いてるけど、とにかくこの時代にあって価格が良心的なのもよい。手ぶれ補正なんかはそれこそ露出を学ぶなかでじぶんでクリアしていけばいいから、そうした機能なんかをとり除くことも含めてしっかり価格を抑えてくれている。カメラの基本のような製品だ。
それでいて、このクラシックなデザインなら、見た目的にもずっと長く使っていけるイメージがある。こんなカメラと高校時代に出会って、以来レンズ交換を楽しみながら長年にわたって相棒として使い続けられたら、それはとても幸福なことに思える。もし生まれ変われたら僕もそうありたい笑
写真部であれば、日常スナップからドラマティックな撮影、ときには報道的な写真など、多様なシチュエーションが訪れるのではとも思うけど、最新のミラーレス機でもあるNikon Z fcなら、そうしたカメラのオート機能を最大活用した撮影ももちろんできる。
それこそ最近、Nikon ZfcはかつてのNikon FM2みたいな貴重な存在になってきたなと個人的に感じている。その時代のスタンダード機みたいな存在。日々、手元にあると、そんなことをジワジワと感じる一台なのだ。
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