まず、この堂々とした佇まい、素晴らしい。あまりカメラに詳しくない人なら、現行のカメラと言っても何ら疑わないんじゃないかな。それくらい古びない堂々とした王道感がある。このNikon D200、登場はなんと2005年12月だから、もうすぐ16年モノになるカメラなのである。
スペックは上のリンクを見てもらうとして、このD200の今となっての最大の特徴は「原色CCDセンサー機」ということじゃないだろうか。ライカなんかでもいまだにM8やM9といったCCDセンサー機の写りをを好む人がいるように、Nikonのハイアマチュア機では最後のCCD機となったこのD200も、根強いファンがいる一台のように思う。
登場から16年になる古いデジカメでまともな写真なんて撮れるの?と思うかもしれないが、これが驚くほど撮れる。いや本当に普通にいい写りをする。約1000万画素ちょっとだけど、それは趣味機としてなら何ら問題ないし、シャッタースピードに至っては1/8000までOKなハイスペック。不安があるとするなら現行機のような高感度性能ではない点だけど、これにしたってISO1600であればまさにフィルムカメラで撮る感覚なら問題ない。ISO800までを楽しめばいいのだ。
当時のNikonのAPS-Cフラッグシップ機だから、その作りのクオリティは言うことないし、さすがフラッグシップと思わせるその貫禄は「本格的カメラで撮っている」という、言いようのない満足感を提供してくれる。こんな上質なカメラが、いまはなんと二万円ほどで手に入れることができる。いや、根気よく探せば一万円台で見つかるかもしれない。僕なんかからすると、ちょっとミラクルなことが市場で起こっているのである。
今朝、ひょんなことから「高校の写真部の人たちが自腹で買えるカメラが、今はなかなか無い」といったようなツイートを通じていろんな意見をもらったけど、そうそう、まさに高校の写真部の人たちにも使ってほしいくらいのオススメ機が、このD200かもしれない。今となってはカメラの基礎が学べる、安いけど写りは安くない本格機。そんなことをふと思い出したので、ちょっとブログに書いてみた。かなり余計なお世話かもしれないけど、いちおう一人のアマチュア写真愛好家の声ということで。
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