登場から2年ほど経つのかな。おくればせながらというか、ようやく僕の手元にチェキの最上位機種といわれるINSTAX mini Evoがやって来た。なかなか写真機らしい佇まいで凛々しい。
なぜ今になってチェキを手に入れようと考えたかというと、キッカケめいたことが二つある。
ひとつは、ドラマ「カメラ、はじめてもいいですか?」の第9話だったかな、ひたすらチェキで楽しく写真を楽しんでるシーンがあって、それにやられた笑。
そして、もうひとつは、先日富士フイルムが始動した「写真幸福論」プロジェクトの中で「プリントして写真を贈る」という楽しさを説いていて、それにジワジワと共感したから。
なんというかな、もう一度チェキで家族や友人との写真を介した語らいを楽しみたいと考えたんだ。
そして、たまたまなんだけど、富士フイルムが世界的なチェキの人気に対応してチェキ用フィルムの増産体制を整備するというニュースも飛び込んできた。
発売から25年、ここにきてチェキの人気がしっかり定着してきたらしく、なんかそれも写真文化に「風」が吹いたようでワクワクした。
僕はAmazonで注文したんだけど、在庫もあって充電端子も改良版のType-Cのブラックバージョンがすぐ届いた。ついでにサードパーティ製の合皮ケースとINSTAX miniフィルムも60枚ほど注文。フィルムはまだ届いていないんだけど、ケースは早速装着してみた。
フィルムはまだ無いけど、このmini Evoはハイプリッドタイプで普通にデジカメとしても撮影でき、その中から気に入ったものだけ後で選んでプリントする事ができる。なので、ひとまずmicro SDHCカードを入れて試し撮りだけ散歩へ出かけてみた。
シャッターを切った感じも、なかなか雰囲気のあるシャッター音で写真機らしい。作りの品質はあくまでカジュアルだけど、見た目はご覧の通りクラシックでなかなか良い物感がある。このチェキなら、たしかに男性でも様になるデザインだろう。
mini Evoの特徴としてよく言われる通り、レンズエフェクト10種類とフィルムエフェクト10種類の掛け合わせで、合計100通りの撮影エフェクトを楽しむことができる。
加えて日付け入り設定なんかもできるから、光線漏れエフェクトなんかと合わせると、まさに写ルンですのデジタル版みたいな味わいが楽しめる。
レンズは28mm f2.0、10cmくらいまで寄れて、ピントも背面モニターを見ながらシャッターボタン半押してしっかりオートフォーカスで合わせることができる。
操作もひたすらシンプルなんで、あまりあれこれ考えずにとにかくたくさんパシャパシャ撮る。そして、後でゆっくり好きな写真を選びながら必要最小限でフィルムプリントすればいい。うん、これは使えそうだ。
チェキのフィルム代だって決して安くはないんだけど、それでもチェキがこれだけ多くの人に愛されて使われているというのはなかなか興味深い。
いわゆる推し活とかアクティブに活動している人たちなんかにも、その場で写真をプリントしてコミュニケーションできるチェキというのは、カジュアルなんだけど強力なアイテムなんだろうね。
なんか、そこに「写真の本質」を見るような気がしてね。高品質な写真描写なんかよりもっと大事な「その場の臨場感とかリアリティの記憶と記録」。それがチェキがジワジワと評価されている理由なのかもしれない。
作例はまだ無いんだけど、それはまたおいおいこのブログで。まずは人生初のチェキを生活シーンの中でいろいろ使ってみて、それこそ富士フイルムと一瞬に「写真幸福論」なるものを僕なりに考察してみたいと思う。
とにかくいま、なんとも言えずワクワクしている。
追記) その後、試し撮り散歩なんかもして、作例っぽい写真もいくつかブログにアップしているので、よかったら。