写真とは

いまは、X-Pro3が写真機の気分を感じさせてくれている。

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FUJIFILM X-Pro3

富士フイルムから発表された最新作のX-T5が「写真機への回帰」みたいなことを語っていて個人的にうれしく思ったのだけど、いまの僕の写真機への回帰はこのX-Pro3が担ってくれている。

いろんなカメラを楽しんでるけど、フィルムシミュレーションも含めていちばん色濃く写真機らしさを味わえてるのは、トータル的にはやっぱりX-Pro3で、その巷で言われる使いづらさ?も、僕にはなにかと合っているようで笑。

写真って、僕の中では「撮った瞬間から思い出として時間が経過していくもの」だからノスタルジックさが似合うんだろうなと思っている。撮った直後はそんなこと考えないけど、後から振り返るとね、ノスタルジックな写真の尊さのようなものを感じる。

さっきもお昼時間に過去写真を振り返っていて、撮った機材もあやふやなんだけど、その時の陽射しとか風、空気感なんかを懐かしく思ってTwitterにいくつかポストしていた。

数年前はフィルムでバンバン撮ってたから、いまその頃の写真を眺めるといい具合に古めかしさがあって、あゝフィルムっていいよなと郷愁にかられる。

物事の進化ってことでいえば、古い機材であるフィルムとフィルムカメラより、現在のハイテクミラーレス機で撮って写真のほうが素晴らしいはずなんだけど、写真に関して言えば冒頭に述べた通り「撮った瞬間からノスタルジックなものへと熟成されていく」という観点に立つと、やはりフィルムの風合いに惹かれると言わざるを得ない。

まあ、これはあくまで僕が考える写真の解釈なんで、誰もに当てはまることではない。でも、僕には強烈すぎるくらいかつての写真体験が根底にあって、じぶんの中でその質感をひとつのモデルにしているのかもしれない。

とはいえ、フィルムがこれだけ高騰してくると、当時のように四六時中バンバンとフィルムで撮りまくるわけにもいかないし、家の近所の散歩なんかは特に変わり映えしない光景の連続だから、いまはデジカメにしっかり活躍してもらっている。

それでも、デジカメであろうと写真に求めるものはかつてと変わらないから、どこかノスタルジックな雰囲気を味わえるデジカメを選んでしまうのである。かなり気分の問題かもしれないけどね笑。

FUJIFILM X-Pro3

でも、近ごろなんだか思うんだな。写真機ブームみたいなものが来るんじゃないかって。カメラが無くてもスマホカメラで大抵の写真が撮れる時代になったけど、写真の質感そのものはどれも同質化してるように感じて、いわゆる味のようなものが無くなった。

けれど、若い人なんかはやっぱりクリエイティブで、写真に味を求め、フィルムカメラやオールドコンデジなんかに目を向け始めている。写真を「いまSNSにポストするもの」から「あとで思い出として振り返るもの」として再認識し始めてるんじゃないかなと。

そうなると、やっぱり嗜好に富んだカメラやレンズで「思い出を封じ込める写真」のありようにもっと世の中全体の目も向いていくんじゃないかと。

カメラメーカー各社は、ハイテク機能ばかりを追いかけるんじゃなくて、この「写真本来の魅力」みたいなものに、もっと目を向けたほうがいい。これだけ大量に日々写真が撮られている時代だからこそ、写真の再定義、いや再認識が必要なんだ。どうだろう。

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