クリスマス明けの日曜日、なにげなくTwitterのタイムラインを眺めていたら、写真家の加納満さんが「Netflixで森山さんを見た」とつぶやかれていた。
映画「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道」である。
加納さんはもちろん劇場版もご覧になられていたが、まだ観ずにいた僕は、どこかその後ろめたさと、自室で観られることのうれしさを感じながら、早速Netflixで本作を検索した。
映画の感想はここでは触れない。それは写真といっしょで観る人がそれぞれ抱くものだから、まずは先入観なしに映画を眺めてもらえればと思う。
以前もブログやTwitterで触れたけど、この映画の公式サイトや公式Twitterはとても良くできている。熱量がある。
言葉少ない森山大道さんの代弁をするかのように、写真を撮ることについてフランクに語りかけてくれる。写真と森山さんのことが大好きなんだということが伝わってくる。
御礼!年内上映は無事終了いたしました。皆様、本当にありがとうございました。
今年も残すところあと僅か🐈。さて、いよいよ本作はNetflixでも配信が始まりました!初めての方も、二度目三度目の方も、暖かいお部屋でぜひ本作をお楽しみ下さい📺!一年の最後に観ると、何だか元気が出てきますよ😊‼ pic.twitter.com/gKNnXBbbc1
— 森山大道ドキュメンタリー映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい』 (@daido_doc) December 26, 2021
いまは、森山大道さんはフィルムで撮っていない。というかファインダーさえのぞかずNikonのコンデジで撮っていて、劇中では「写ればいいのよ」と話されている。
すべてを鵜呑みにするものではないが、それはある意味、やれカメラがどうとかレンズがどうとかファインダーがあーだこーだ言っているじぶんが恥ずかしくなる。
というか、無垢に「もっと写真に向かおう」という気持ちになる。そして、それはこの映画に登場する森山大道さん以外のすべての人から伝わってくる。
じぶんが好きだと思えるものにまっすぐな人たちの物語でもある。映画「過去はいつも新しく、未来はつねに新しい 写真家 森山大道」、静かに熱くなる作品です。