
フィルムカメラが若い人たちにもけっこう人気だけど、フィルムカメラといえばNikonやCanon、OLYMPUS、PENTAX あたりがすぐに思い浮かぶ筆頭だと思う。現在でも馴染みのあるメーカーたちだから、そりゃそうだよね。
実際、Nikon FM2やCanon F-1、OLYMPUS OM-1やPENTAX SPなんかは、デザインもかっこいいし、球数も豊富なんで程度の良い個体も見つけやすいし、ユーザも多いから情報を集めやすくて、フィルムカメラを始めるには最適なカメラたちだと思う。
しかし!ここで声を大にしておすすめしたいカメラ銘柄がもう一つある!。そう、忘れてならない伝説のブランド「MINOLTA ミノルタ」のカメラたちである。
タイトルに「硬派の」と書いたのは完全に僕個人が抱くイメージの話だけど、見た目、そして操作感、あとシブさという点から、ちょっと他人とは違う雰囲気のフィルムカメラを手にしたいという人には、これほどカッコいいチョイスは他に無いんじゃないかと思う。
早速、独断と偏見で僕の中のMINOLTAおすすめ三選にふれていきたいと思う。

まず、年代的にも最も古い機械式シャッター機から、MINOLTA SRT101である。どうです?めっちゃ男前でカッコいいでしょ。シルバーボディもあるけど、なんというかワイルドな艶っぽさでいえばブラックボディがやはりたまらない。

そうだな、僕の勝手なイメージでいくと、ザ・ローリングストーンズである。そう、ビートルズではなくストーンズ。実際、僕は若い頃、まわりがビートルズって騒ぐ連中が多かったから、意地でもストーンズが好きだと振る舞っていた笑。そういう人にはうってつけのクール極まりないカメラだ。
まあ他人の目なんか気にする必要はないけど、このSRT101をぶら下げていたら、カメラに詳しい人なら一目置いてくれるんじゃないかと思う。そういう通なチョイスという匂いがするおすすめの一台だ。

そして時代をもう少し新しくしてのおすすめとなると、このMINOLTA X-700だ。いや、これも何度見ても死ぬほどカッコいい。

MINOLTAのロゴも現代的なものへと変更されていて、デザインも全体的に80年代ルックに仕上げられてるんだけど、妙にヴィンテージ感があるんだよね。僕的にいえば、リーバイス505みたいな、あえて501からズラしたシブさである。
このX-700にもシルバーボディがあるんだけど、それは初期に少量だけ販売されたこともあって希少な存在になっている。見つけたら買いだけど、僕はMINOLTAはブラックボディがやっぱりカッコいいと思う。

そして最後のおすすめは、言わずと知れた名機MINOLTA α-7である。このへんになってくるとその名の響きから、現在のSONY αシリーズのルーツであることがプンプン匂ってくる。

いやあ、恐ろしくカッコいい。見た目のデザインはもう完全にモダンで、カメラに詳しくない人なら最新のデジカメと言ってもなんの疑いも持たないだろうというくらい洗練されている。
シャッターを切ってみると、独特の音を奏でてαの世界へと誘ってくれる感触は、現代のSONY α7の世界にも通じることをあらためて気づかせてくれる。
どうかな、どれもたまらなくないですか、いや本当に。こんなシビれるルックスと丈夫で精密なMINOLTA製カメラたちが、見つけられれば他のブランドのものよりかなり安く手に入れられるんじゃないかと思う。
今はなき伝説のブランドであることも、手にすることへのロマンを感じる。タイトルに「我が道を行く人におすすめする」と書いたのは、好きなコトやモノには外野の声なんて一切気にせず突き進んだほうが断然幸福だということ。
2022年は、周囲の雑音なんかには耳栓をして、じぶんが本当に好きだと思えるディープな世界を歩こう。