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といっても、僕は特段コシナのレンズに詳しいわけじゃないので、あくまでじぶんがこれまで使ってきたコシナ感でしか語れないのだけど、気がついたら「ジワジワと心の中に棲みついていたコシナレンズたち」という感じだろうか。
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いちばん最初に手にしたのは、Zeiss Planar 50/2 ZMで、ライカM3を手に入れた時に同時に購入したもの。Mマウントの純正レンズはかなり高価なんだけど、このプラナーのおかげで僕はライカ人生のスタートを切ることができた。本家のオールドレンズたちと比べて写りが素直すぎると言う人もいるけど、いま思うとネガフィルムを通した感じはちょうどよい滲み具合で、やっぱりその名に恥じない良いレンズだったなと思う。
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いかん、いかん、レンズ一つずつ説明していたら大変なんで笑、ここからはトントン進めるとして。その後に手にしたのがVoigtlander Snap Shot Skoparかな。Bessa-Lを手に入れた時に、その定番レンズとして購入。で、前出のプラナーとこのスナップショットスコパーは、M型デジタルのライカM-P typ240を購入した直後もしばらくデジタル用としても活躍してくれた。
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そのスナップショットスコパーの造形がとても気に入って、その後に手に入れたのがVoigtlander Color-Skopar 35/2.5 C-type。このレンズはとにかく小型でフォルムが良くて、開放値は明るくないけどその分、写りはとてもキレがあって僕にはしっくりくる。いまでもFUJI機からPEN-F、Nikon Z fcまでいろんなミラーレス機で活躍してもらってる。
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そうだ、その後にウルトラワイドヘリアーも手に入れたんだ。これはわけあって割と短い期間で手放しちゃったけど、ルックスといい、高感度で撮った時の雰囲気ある描写といい、なかなか男臭くて好きだったな。
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その後が、Voigtlander ULTRON 35/1.7 asph Lか。これはX-E4用に手に入れたようなもんだね。ウルトロンもこのLマウントのものは比較的リーズナブルで、それでいてカラースコパーより明るいんで、やっぱり描写がいい感じで滲んでくれて楽しいんだよね。マニュアルフォーカスがよく似合うX-E4にはなかなかおすすめのレンズじゃないかと思う。
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ここまでくると、やはり確かめたくなったのが、Voigtlander NOKTON classic 35/1.4 VM II SCの描写。フォクトレンダーの明るいレンズの代名詞でもあるノクトンの、しかもオールドレンズのあの味をモチーフにしたシングルコートの描写を、FUJIFILMのフィルムシミュレーションと掛け合わせたかったんだよね。いろんなミラーレス機にはつけてるけど、やはりX-E4とX-Pro3に装着することがいちばん多いかな。
というわけで、プラナーから始まり、スナップショットスコパー、ウルトラワイドヘリアー、カラースコパーときて、さらにウルトロン、ノクトンという流れ。そのどれもが比較的安く手に入るものだったこともあって、僕の中ではコシナのイメージは「ラフでやんちゃな、でも写りは凄いやつ」という感じ。そのポジションがカメラでいうとFUJIFILM Xシリーズのカメラたちとダブるんだよね。似たもの同士というか、同じ趣味性の高い世界を求めるヤンチャ組みたいな。
そう思ってたら、ついにコシナと富士フイルムが手を組んで、Xマウントのノクトンがこの秋に誕生することに。ともにフィルム時代の感覚を現代に引き継ぐ、ある種「同志」といってもいいような2社だから、これはやはり熱いよね。そうかと思えば、コシナ単独ではクラシックなヘリアーの発表もあったりして、ちょっとクラシックなカメラやレンズ好きの人たちが騒々しくなっている笑。いやあ、Nikon Z fcの売れ行き好調をはじめ、なんかカメラ界がにわかに盛り上がってる気がするのは、僕だけだろうか。
これは何度もこのブログでも書いてきたことだけど、現代のカメラは実用品じゃなくて嗜好品だから、それこそかなり趣味性にふったカメラやレンズじゃないと、なかなか高いお金を出してまで手にしてもらえないアイテムになっている。そういう意味では、時代に逆行するかもしれないけど「機能よりも気分」で僕らをハイにしてくれるプロダクトたちが必要なんだよね。そういう期待ができるのが、まさに富士フイルムとコシナ。この2社のさらなる暴れ具合に大いに期待したいのである。
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