Twitterのタイムラインに立て続けにFUJIFILM X-Pro3を購入された方々がいて、むむむ、あいかわらずロングランでFUJI機たちは売れてるなと感じる。
僕はこれ、FUJIFILM Xシリーズのカメラたちが、なんというか世の中のスタンダード的なポジションに徐々に位置付けられてきてるんじゃないかと思ったりしてる。
そのポイントだと思ってるのが、APS-Cというサイズ感だ。
最近の僕のブログを見てくれてる人はお分かりだと思うけど、僕はここのところズームコンパクトなカメラたちにハマっている。
1インチ前後とかm3/4のセンサーサイズのコンパクトカメラたちだけど、このへんのコンパクトなカメラに馴染んでくると、ふとあらためて触るFUJIFILMのカメラたちが、なんだか大きく感じる。
正確にいうと、大きいというより、これがデジカメの適正サイズなんじゃないかと思うんだよね。
少し前までは、FUJI機がコンパクトなカメラで、フルサイズ機が大きいけどスタンダードなサイズのカメラという感覚だったんだけど、要はそのフルサイズな存在がAPS-C機に置き換わり、コンパクトな存在がFUJI機からズームコンパクト機たちへ変わったような感覚。
なんとなく伝わるだろうか、この感覚。
つまり、FUJI機たちが、大きからず小さからず、実にデジカメとしてジャストサイズなんじゃないかと思えてくるわけ。
いや、この感覚は今に始まったことじゃなくて、富士フイルムの開発陣の人たちが「フィルムカメラの、あのジャストサイズ感をリスペクトしてAPS-Cサイズをチョイスした」という認識ではいたんだけど、それがより実感になった、そんな感覚なのだ。
フルサイズを起点に考えると、APS-Cはグレードダウンしたような見え方をするわけだけど、そうじゃなくてAPS-Cがデジカメのスタンダード起点で、それより大きいモノはフルサイズ、それより小さいモノはコンパクト、そういう見方が世の中的にも少し出てきてるんじゃないかと思うんだ。
いや、僕だけかな?笑。でも、いろんなカメラを使ってきた人間のひとりとして、結果としてFUJI機たちに妙に到達感(結果、このサイズにたどり着いた)みたいなものを感じるのは確かだから、まるっきり嘘にはならないと思う。
そういう意味では、フラッグシップ機まで含めてAPS-Cサイズをまっとうしてきた富士フイルムの功績は大きい。もちろん、他社のフルサイズ機対抗としてのラージフォーマットは展開してるけど、普通の趣味人へのカメラとしてはAPS-C一本勝負。「これがスタンダード」というアピールは10年かけてかなり浸透してきたんじゃないだろうか。
カメラは行動力がものを言う趣味でもあるから、やはり持ち出しやすいサイズというのはけっこう重要。いや、最も大切な要素かもしれない。
そういう点で、本格的な撮影感覚は損なわずに、フィルムカメラのような持ち出しやすさとかジャストサイズな感じを内包しているAPS-Cミラーレス群のFUJIFILMのカメラたちは、現代からこの先の新しいスタンダードサイズとして認識されていくんじゃないか、と思うのは僕だけだろうか。
近年のカメラは、手ぶれ補正や動画機能がオンされるのが当たり前になってきてるから、年々ジワジワと厚みや重さが増していたりする。フルサイズ機だとレンズの大きさもあって、実はけっこうヘビー級だ。
それは本格的撮影をする機材としてのフルサイズのポジションとして、僕らアマチュア写真愛好家が少し豊かな写真生活を楽しむ分には、いまや十分すぎる性能のAPS-Cサイズのカメラたちがある。
最近、ズームコンパクトを使うようになって、僕があらためて感じていることであり、それは僕だけじゃなくて世の中的にもジワジワとそういうマインドシフトが起こってるんじゃないかなと感じたんで、ちょっとブログに書いてみた。
あくまで僕の私見なんで、異論反論はご遠慮いただきたい笑。でも、フルサイズミラーレスのフラッグシップ機なんかも勢揃いし始めたこのタイミングで、そんなことをふと俯瞰的に思うのでした。