僕の撮る写真が最高というわけじゃないけど、このレンズは最高といっていいんじゃないだろうか。なんといってもコストパフォーマンスが最高だから。
だって、僕がこのレンズ FUJINON XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZを手に入れた価格は一万円だからね。もちろん新品価格で。
というのも、先日手に入れたX-E4のレンズキットとして購入したわけ。そうやって手に入れると、なんとX-E4ボディ単体の価格に一万円上乗せするだけで買えちゃうんだよね。
いや、僕も見間違えかと思ったけど、実際そうだったんだよね。いや、僕なんかは典型的な単焦点レンズ好きの人間なんで、普通ならボディだけしか買わないんだけど、一万円の上乗せで済むなら買っとくか、みたいな。
で、何がいいって、このレンズ、フジノンのズームレンズとしては最小・最軽量なんだよね。
しかも、焦点距離がなかなかたまらない。15-45mmというのは35mm換算で23mm-68mmという、スナップとしてはいちばんおいしい領域をカバーしてくれてる。
で、僕がイチオシするのはその広角域。街撮りする時はある程度絞ってパンフォーカスして撮るわけだから、一万円でフジノンの23mm超広角レンズが手に入ると思ったら、これは笑ってしまうほどお得と言っていい。
いや、最近は一万円前後の中華レンズも豊富に販売されてるから、僕も試してみようと思ってるわけだけど、そんな驚くような価格で富士フイルム純正のレンズが手に入るとしたら、これはもう奇跡のようなレンズと言っていいと思う。
広角から23mm、35mm、50mm、68mmと、そうだな4本の焦点距離別のレンズを持ってるようなもんだから、便利じゃないワケがない。
ある程度絞って撮るなら、これでまったく問題がない。というか、これが断然おすすめなのである。
しかもね、このレンズ、なんと5cmまで接写できる。例えば68mm域でこれだけ寄れればちょっとしたマクロレンズだし、そのボケ具合もなかなかのもの。
つまり、単なる超広角レンズじゃなくて、中望遠域のスナップだって楽しめる。絞りリングこそ無いけど、それ以外はこれでもか!っていうくらい普通に、いや万能に使えるんだ。いやあ、知らなかったな、こんなフジノンレンズが存在するとは。ほんと、驚いた。
もうなんというか、この優れものズームを一万円で手に入れるためにX-E4をレンズキットで買うということでも決してクレイジーではないと言うと言い過ぎだろうか。
仮に単体で新品購入しても26,000円ちょっと。これはもう、あれこれ考えずに一本持っておいて損はないんじゃないだろうか。
ほんと、ビックリするようなモノとかコトを打ち出してくるよね、富士フイルムは。
この会社はやはり、儲けよりなにより、カメラで撮る楽しみの普及促進が第一なんだろうね。いや、もう一度言うよ、これは買いだよ、本当に。