
SNSで新発表の情報を見かけた時から、この新製品〈VILTROX AF 50mm f2 Air〉のコンパクトさが気になっていて、値段もリーズナブルなので週末前に早速購入してみた。
Viltroxの製品はいろんなところが販売しているように思えたけど、先日、映像嵐株式会社さんがViltrox日本地区における唯一の正規代理店として営業を開始して、日本国内での現地アフターサービスに力を入れるというニュースを見たので、そのViltrox.Japanさんから購入してみることにした。
注文してからすぐに商品は届き、開封して中身を見た時は「軽っ」「小さっ」となかなか感激してしまった。購入のひとつの決め手として「フードを装着した際の、コンパクトさとそのフォルム」というのがあったのだけど、いざフードをつけてみるとイメージ通りで「これはやはり当たりだった」と。
このレンズはEマウントとZマウントが用意されているんだけど、僕は両マウント使用してるんだけど、今回はEマウント版をチョイスした。Nikon ZfやZfcにはNikkor Z 40mm f2やZ 50mm f1.4を持っているが、SONY a7RiiiにはAFの標準レンズを持っておらず、このViltrox AF 50mm f2 Airの登場がちょうどいい選択肢だと思ったのだ。

現行機と比べるとギュッとコンパクトで僕には使いやすいSONY a7Riiiに対して、この開放値f2ゆえのコンパクトなAF 50mm f2のレンズはまさにびったりで、装着してみると純正レンズかと思うくらいデザイン、フォルムともにフィットする。グリップがしっかりあるコンパクトなスナップシューターのできあがりだ。
製品名についた「Air」という表記は、Viltroxが新たに打ち出した「新世代軽量シリーズ」ということで、フルフレーム対応で他機種互換性をベースにしつつ、とにかく軽くコンパクトで、かつ明るく美しいボケも実現しているとのこと。ステッピングモーターで静かかつ正確にAFが決まり、瞳AFにも対応している。それでいて3万円台なのだから価格も「Air」だなと。





この週末に早速、試し撮り散歩にも出かけてみたけど、このレンズに交換する前はちょっと大ぶりなMF中望遠レンズをつけていたこともあって、Viltrox AF 50mm f2 Airの装着感はとにかく「軽く、コンパクトで振りまわせる」ということに尽きる。





描写についても、ほぼ開放付近で試し撮りしてみたが、開放値がやや控えめなf2ということもあり、高速シャッターが切れるデジタル機なら絞り開放のまま大抵のシーンは撮りっぱなしでいける。それゆえか、とにかくシャッターがスパンスパンと気持ちよくすすむのである。





ボケもたしかになめらかで自然な立体感が得られ、これなら過度にボケすぎるということもない。f1.2やf1.4、f1.8のレンズなんかと比べても、このコンパクトさでこのボケが得られるという組み合わせは、まさにベストバランスじゃないかと思う。
Viltroxは高価なレンズシリーズも展開したりしているが、僕は価格もリーズナブルで性能、サイズともにまとまりのいい、このAirシリーズはなかなかおすすめじゃないかと思う。スナップには、必要以上にハイスペックなレンズよりも、こうした軽くコンパクトで気軽に振りまわせるレンズのひうが気分的にもラフで使いやすかったりするからね。
まだ試し撮りを始めたばかりだから、きょうのところはひとまずさわってみた第一印象ということで、引き続きいろいろ撮ってみて、また新たな気づきや写真、感想などは、このブログでお伝えしたいと思う。個人的にはとにかくa7Riiiがコンパクトなまま、スナップ機としてぐんと使いやすくなったので、かなり満足しておる。やはりね、軽量コンパクトは正義なのだよ。