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Ai MF/AFレンズのディスコンの知らせとともに僕の手元へやって来た80-200/2.8D。基本的にはフィルムニコン用に手に入れたんだけど、まずはそのレンズの性質とか癖みたいなものを確かめたくて、デジタルフルサイズ機のNikon Dfに装着して、朝の愛犬の散歩に連れ出してみた。
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ついこの間はまで現行ラインナップ製品だったレンズだけど、もともとは1997年に登場したフィルムニコン時代のレンズだから、クラシックなフォルムのNikon Dfにもなかなか似合ってると思うんだけど、どうだろう。僕的には、とにかくこのレンズの縮緬塗装仕上げの質感や、大砲のような前へ行くに従って太くなるデザインが、とにかく重厚に感じて大いに気に入っている。
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操作感はいたってモダンだ。現行のGレンズなんかとまったく変わらない手軽さで使用できる。大きく違うといえば手ぶれ補正が無いことだけど、これもフィルムカメラに慣れたひとや三脚使用を前提とするひとならまったく問題ないと思う。デジタルなら感度を上げられるから、こうして愛犬との散歩で片手撮影なんかでも、ある程度ぶれずに撮れる。
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実際、手ぶれ補正がないことでレンズ全体の寸法も現行70-200/2.8Gよりも小ぶりに設計されていること、あとフードが花型の大型ではなくてシンプルな小ぶりの仕様なのもあって、取り回しは悪くない。ちゃんと両手で構えて撮れるシチュエーションなら、重さも手ぶれも気にせずしっかり撮れるんじゃないかな。
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写りのほうはいつもの如く僕の陳腐な言葉では説明しきれないので、この試し撮りの写真たちを見て感じてもらうしかないけど、僕個人的には超絶気に入ったという他ない。F2.8固定の望遠のボケがこれほど美しいのかと背面モニターを見ながら唸ったし、iPhoneに取り込んだ画像を見てもほぼ手ぶれ写真も無かったし、もう文句なしの写りなのである。さすが、フィルム時代を駆けぬけた大三元レンズのひとつだと思う。
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フルサイズ機での画角やボケの癖みたいなものも少しつかめたんで、次はAPS-C機のNikon D200に装着して試し撮りしてみたいと思う。Dfはグリップが浅いんで少し構えるのに苦労したけど、グリップがしっかり確保されたD200なら、より撮りやすいんじゃないかと思う。あと、原色CCDセンサーとの相性もちょっと楽しみだ。
そうやってデジタル機でレンズ性能みたいなものを確かめたら、いよいよフィルム機のNikon F6に装着して撮り歩いてみたいと思う。まさにフィルムニコン用に手に入れた望遠ズームだからね。それにしても、この時代のニッコールレンズには風格とオーラを感じる。素晴らしいレンズはいつまでも色褪せない。少なくとも僕の中ではバリバリの現行ラインナップ、メインレンズなのである。