いやこれまた、写真をちゃんとやってる人には怒られそうな一枚だが、そうは言っても楽しいものは楽しいのである。
Jupiter-8にかぎらず、オールドレンズたちはコーティングの甘さなんかもあって逆光で撮ると大抵フレアやゴーストが盛大に出る。
フィルムならそんな光もけっこう魔法の閉じ込め方をしてくれるんだけど、デジタルだとどうしても白っぽい描写になって、そこが良くも悪くも時代が異なるミスマッチの限界?みたいになるのだけど。
でも、例えばこの写真みたいに太陽光を直接浴びない時間帯とかシチュエーションでのぞめば、なかなか美味しいぞというのを僕的には見つけていて、そのために休日の早朝にカメラと外へ出る。
夕方でもいいんだけど、美味しい時間帯は一瞬なんで、その後すぐに暗くなる夕方よりも、明るくなったらそのまま撮り続ければいい早朝のほうが良い。
僕にとって、特に珍しい光景でもないのにシャッターを切る散歩カメラなる行為は、ある意味「実験と科学」みたいな時間。
カメラの性能と、絞り、シャッタースピード、感度、そしてレンズの癖なんかを頭の中で空想しながら、こんな感じで撮れるかな?と予想を立ててシャッターを切る。
で、あーそうそうこの感じだ!とか、いやーそう来るか!とか、うわーこれは人様には見せられない!とか、そういう答え合わせを一人でしては、地味に楽しんでいるのである。
そんなだから、僕の場合は一人で撮るほうが同行者に迷惑をかけないので良い気がしている。
さて、Jupiter-8の開放付近はけっこう癖を思い出してきたんで、明日は少し絞った描写も確かめてみたい。一人ぶつぶつと心の中で囁きながら…。
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