
フィルム銘柄が年々減り、フィルム価格が年々上がり続け、フィルムは一体いつまで使えるのか?ということはよく語られることだけど、実はフィルムカメラの販売や修理体制のこともかなり心配だったりする。
今朝、TK photoさんがツイートされているのを見て、しみじみとそう考えた。
明日から無くなるとか不安が募るわけではないけど、たしかに20年後と言われると、さすがに良いコンディションのフィルムカメラを手に入れるのは至難の業のようや気がする。
中古カメラ屋さんはジワリジワリとだけど、お店を畳む経営者の方も少なくない。フィルムカメラが昨今人気といっても、国民の誰もが一家に一台フィルムカメラを所有して撮っていた実用品時代とは違うから、その需要は日常的とは言い難い。
それでも、後継者の人たちが奮闘している姿も目にする。先日、漫画家のしろさんがツイートしていた「カメラのヤマヤ」さんなんかは、下の記事を読んでいてかなり心が揺さぶられたし、心の中でがんばれ!とつぶやかずにはいられなかった。
コンディションのいい中古カメラは、たしかにここ数年でも減ってきている気がするし、程度のいい個体は当然、値段のほうも高騰しているように見える。
いろんな意味で、中古カメラを手にするなら、程度の良さ的にもフィルム価格的にも一日でも早いほうが心穏やかに楽しめると思う。
そして、僕なんかの場合はフィルム現像をカメラのキタムラなどラボにお願いしてるんで、その身からするとフィルム現像機の寿命も実は気になっている。
モノクロ現像機を置いているラボも少なくなっているし、カラー現像機にしたって万一故障すれば修理部材や修理体制の面でなかなかかつてのように直すのは簡単ではないように見える。

フィルム自体はまだまだ無くならないとは思うんだけど、着実にその足音みたいなものは聞こえてくる。
なにも焦ったり恐怖感にかられてフィルムカメラを買う必要はないけど、早めにフィルムカメラを手に入れて楽しみ始めれば、いまのフィルム産業やフィルム関連従事者の人たちの助けになることも確か。
フィルムカメラはいまが買い時であり、いまが楽しみ時なのである。
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