といっても、こんな写真をカメラで撮るのは僕ぐらいだと思うけど。いや、でも本人はいたって楽しんでるのだから、カメラとはやはり偉大なのである。
朝晩、愛犬と必ず散歩するから、そういう意味では必ず何かしらのカメラとも散歩してるわけだけど、そうすると毎日それほど代わり映えのしないお馴染みの道を歩いてるわけで、そんなに劇的な光景に出くわすわけでもない。
それでも毎日シャッターを切りたくなるのは、ほんと光と影と四季のおかげなのである。毎日少しずつ太陽の角度が変わり、葉の色が変わり、空や空気の色が微妙に移り変わる。カメラが無かったら気づかなかったような大地の変化を感じられるのもまた、カメラと暮らすかけがえのないご褒美なのである。
カメラを始めた頃は、一眼レフで週末だけ辺りを撮ることを楽しんでたんだけど、RICOH GRを手に入れて以降は街撮りスナップも楽しむようになった。
いまでも仕事場へ行き来する合間なんかに街中でもシャッターを切るけど、心落ち着くのは人の少ない場所かな。僕が歳をとった証かもしれないけど笑。
広角で辺りを切り取るという意味では、街撮りスナップはフィジカルでスパンスパン撮る楽しさがあるけど、ちょっと気忙しいことも事実で、光や影や四季を考察というかじっくり考えながらシャッターを切ることはむずかしい。
それと比べると、人の少ない散歩道で道端を観察しながら撮るというのは、また違ったたのしさがあるんだよね。
そんなだったら、スマホカメラで撮ればいいじゃんと言われそうだけど、辺りが静かな空間だからこそ、カメラのダイヤルをカチカチと操作する音や小気味いいシャッター音なんかも聞こえるし、何歩か足を踏み出したら後退したりするのも周りに気を遣わずにすむ。
この余裕がやはり散歩カメラのなんともいえない癒しだったりするのである。完全におじさんだな笑。
こうしてブログを書いていると、たまに「ブログを読んで、カメラって気負わずにもっとフランクに撮ればいいんだ、と気づきました」とかコメントをもらうことがある。
そう、僕もカメラを始めてしばらく経った頃、なんかそれっぽいストリートスナップとか絶景写真、ポートレートなんかを撮らないといけないんだみたいに思った時期もあるんだけど、どうもそれは無理してる感じが否めなくて、なんとなく今みたいなカメラ生活に落ち着いた。
まあ落ち着くのも進化が無くてアレなんだけど、でも趣味のカメラは癒されるくらいがよかったりもする。カメラはある意味、撮影道具という脇役だから、じぶんのライフスタイルはいたずらに変化させなくても、その光景を記憶にとどめるように写真にすればいい。
カメラとは、そういう包容力のある相棒なんだよね。まあ完全に私見だけど、これもまた一人のアマチュア写真愛好家の意見ということで。
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