Nikon Zf, Nikkor Z 40mm f2カメラの選び方や愛し方は人それぞれ異なるので、これはあくまで僕が考える「Nikon Zfとの関係値」みたいな話である。
とはいえ、最近ちょっと感じるのは、またNikon Zfを選んでいる人が多くなっているという気配。もう発売から二年ほど経つのかな、決して最新のカメラではないのだけど、それでいて手にとったり話題にしたりする人が途絶えない感じは、とてもいいなと思う。
そういえば、きょうは写真家の渡部さとるさんがYouTube「2B Channel」でNikon Zfのことを取り上げていたので、以下に載せておこう。Zfのことや往年のニコン機、ニッコールレンズの話なんかもカメラホリックの方と談笑されているので、ぜひ視聴を。
で、僕とNikon Zfの関係の話なんだけど、これはもうシンプルに言うと、フィルムニコンの残像であり、心を豊かにしてくれるカメラとして僕は愛用している。Zfを使うことで、フィルム機のNikon FEやNikon F2 アイレベルで撮っていたあの気分を疑似体験している感覚だ。
いやもう、完全にニコ爺と言われそうだけど笑、僕の場合はもうストレートにそうだ。Nikon Zマウント機は、ヘリテージデザイン機であるNikon ZfとNikon Zfcしか使っていないから笑
Nikon Zf, Nikkor Z 40mm f2 SENikon Zマウントが発表された時は、まずはその世界をのぞいてみようとNikon Z6を使っていた時期もあるのだけど、いまはもうZfとZfcだけ。Nikonユーザーの人たちには怒られそうだけど、いわゆる通常のZマウント機はそれほどまでには惹かれていない。まあ、他意はないので、単にそういう趣味性なんだなと受け流してほしい笑
まあ、ご想像の通り、僕はNikon Dfもずっと愛用しているからね。一眼レフ時代には明らかに異端の存在だったクラシックスタイルのカメラだけど、当時から僕はやっぱりフィルムニコンの残像を追いかけていたわけだ。
Nikon Zf, Nikkor Z 40mm f2
Nikon Zf, Nikkor Z 50mm f1.4
Nikon Zf, Nikkor Z 40mm f2 SE根底にあるのは、僕の写真の撮り方、楽しみ方がフィルムの写真機から変わっていないというのがある。撮像素子がフィルムからセンサーに変わっただけで、ほんとうにデジカメをフィルム写真機のように使っている。絞りとシャッタースピード、感度をじぶんでゴニョゴニョと合わせて一枚一枚をじっくり撮る。
そんなシンプルな機構しか求めていないから、なにも先端のAF機能とか動画機能が必要ないのである。そうすると、過剰にいろんな使わない機能を盛り込んで大型化、高額化した現行のハイスペック機は正直必要ない。だったら必要最小限のシンプルな基本機能だけを載せた、できるだけ小型軽量のカメラのほうが僕にはいいのである。
Nikon Zf, Nikkor Z 40mm f2 SENikon Zfのシャッターフィールなんかは厳密に言うとNikon F2やFEとは異なるんだけどね。でも「らしさ」とか「気分」はけっこう大きく満たしてもらってる。僕の趣味のカメラとしては、それで十分というか、それが必要なのだ。そういう意味で、ZfcとZfがラインナップされたことはうれしかったな。
そうそう、先述した渡部さとるさんの動画の中で「EVFならモノクロでファインダー像が見られる」というのは、僕がEVF機のいいなと思う部分のひとつ。これはレフ機やレンジファインダー機から持ち替えると、かなり新鮮な体験だからね。まあ、ミラーレス機なら当たり前のことだけど、僕にはいたく新鮮なわけです。
Nikon Zf, Nikkor Z 50mm f1.4
Nikon Zf, Nikkor Z 40mm f2 SE
Nikon Zf, Nikkor Z 40mm f2 SE僕の場合は、ライカM型デジタルも完全にLeica M3の疑似体験として楽しんでるから。Nikon Zfもまったく感覚的には同じ。まあ欲を言えば、Mマウントがフィルム時代のレンズがそのまま使えるのと比べると、本当はNikon Zマウントもアダプター無しで往年のオールドニッコールがそのまま使えると最高なんだけど、まあそこはね笑
というわけで、こんな話がどこかの誰かの参考にはとてもならないだろうとは思うけど、いちおう個人的な備忘録として書き残してみた。まあでも、Nikon Zfはこう見えて万能機だから、一台で趣味性も現代性能も両方堪能したい人にはおすすめのカメラ。食わず嫌いだった人は、一度調べてみるとなかなかおもしろいと思うよ。
