Leica M8

よりライカのシンプルさが際立つ時代。

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Leica M8

ここでいうライカとは正確にはM型デジタルライカのことである。電気こそ使うが、その撮影所作と必要とされる機能は、ほぼM型フィルムライカ時代と変わらない。これが、ますますハイテク化するミラーレスカメラ時代にあって、ますます個性を放ってきていると思うのだ。

というのも、昨夜YouTubeでNikon Z8の発表動画を見ていて、いやこれはもう凄い時代になったなと思い、そのハイテクぶりに僕なんかはついていけなかった。でも、動画と静止画の垣根なく表現物を作り出すクリエーターな人々には、もはやそれが当たり前だろうし、この先もっともっとカメラはハイテク化していく。

そうやってカメラブランド各社がハイテク競争すればするほど、M型ライカの独自性が際立っていくというわけだ。2006年に初めてM型ライカがデジタル化されM8が誕生した時、現在のようなハイテク競争を予測して「その中でむしろ際立つライカの独自性」の道をチョイスしたというなら、末恐ろしい先見性だと思う。

普通であれば、フィルムからデジタルへ変革を遂げる時なんかは、ついついカメラのあり方を根底から刷新したくなるものだと思う。カメラにかぎらず刷新とは技術者に課せられた使命のようなものだから。けれどそこで「変えない」という道を選んだ。そこがライカの革新性だったんだと思う。

Leica M8, Summicron 50/2 1st

とはいえ、僕のようにカメラのハイテク化についていけない人間ばかりを相手にしていてもダメなわけで、ライカはちゃんとミラーレスやコンデジまでラインナップも拡充させている。そして、それらはM型デジタルから品質と信頼を受け継ぎながら新しいファンも獲得している。見事である。

そんなM型デジタルもM11になって、高画素化だけでなく随所にミラーレスカメラ時代に近づいた機能や仕様の投入も見てとれる。普遍的なM型ライカの良さを踏襲しつつも「時代を即した変化(進化)」は必要という見解だろう。それがこの先、どう進んでいくのかはかなり興味深いが、フィルムライカ時代からのある種の頑固さ(褒めている)の上に今があるから、M型だけはM型であり続ける気がする。

周囲が変化すればするほど、ライカらしさが際立っていくというのは、とても興味深いと思ったので、ちょっと個人的な雑感を書いてみた。そして、僕は明日もLeica M8とマニュアルフォーカスのレンズたちで静かに写真を撮るのである。

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