ゴールデンウィークも明けて汗ばむ感じが増し、いよいよ今年も夏が来るなあといった陽気。こうなると、カメラでスナップする人間として、なるべく小さく軽いカメラへと目が向く。僕的にいえば「夏用カメラ」の準備である。
最初に「夏用カメラ」という存在を意識したのは、以前にM型デジタルのLeica M-P typ240を使っていた頃に、買い足したLeica X2だ。さすがに夏もM型デジタルの重さはつらいし、少々汗なんかが滴り落ちても気にせずラフに使える軽量カジュアルなライカが欲しいと思ったのがきっかけだ。
その後、デジタルライカを離れていた時期があるんで、もうLeica X2は手元に無いのだけど、最近M型デジタルのスナップを再開したんで、さて、再び「夏用カメラ」はどうしよう?という感じ。
FUJIFILM X100やX100Vでもいいかなと思ったけど、暑い夏に「もう一歩踏み込んでスナップする」には、X100シリーズよりもさらに軽量コンパクトなほうがいい。で、今年の夏はモノクロームで撮ろうというじぶん的テーマもあって、そうなるとコイツかなと思ったのである。
そう、RICOH GR digital IIIだ。
もうずいぶん昔のデジカメだけど、CCDセンサー時代のGRのモノクロームの写りは、ちょっとフィルムライクな感じもあって、いまだにCCD GRを使い続けている人も少なくない。僕のAPS-Cの初代GRよりもさらにコンパクトなこともあり、今年の夏用カメラのメイン機は、このGR digital IIIにしようと思い至ったのである。
その写りの作例みたいなものは、このブログ内でカテゴリー検索してもらうか「GR digital」または「GRD」でワード検索してもらえればいくつか出てくるので、興味がある人はぜひそちらもご覧ください。
最新のGRと比べると、センサーが小さい分だけボケのある写真が撮りづらいとか、高感度耐性の見劣り、手ぶれ補正の無さなんかはあるけど、まあフィルムカメラでスナップを撮り慣れた人なんかであれば、特にブレも心配なくGRらしいスナップが楽しめると思う。
むしろ、高性能なカメラがそれらしく撮ってくれるより、じぶんが少し制限のあるカメラをねじ伏せてスナップするくらいのほうが、趣味のカメラとしては楽しい。
しかも、RICOH GR digital IIIは超接写ができるということで、被写体まで1cmを切るほど寄って撮ることができる。まあ、暑い夏にそんな接写をするかどうかは分からないけど笑、とにかく広角でスパンスパンと通りすがりの日常をスナップしていくなら、なんら問題ないのがGRの由緒ある性能だ。
いま、中古カメラ店などで運良く見つければ、程度のいいものでもニ、三万円とかで探せるんじゃないだろうか。より安価なGR digital初代やGR digital IIでもそれほど性能は劣らないし、手ぶれ補正付きのGR digital IVなら、なおスナップも手軽であろう。
暑い夏に、写真欲を落とさずに思い出をしっかりスナップとして残す最大のコツは、とにかく軽量コンパクトなカメラと過ごすこと。さて、みんなの夏用カメラはどんなモノたちが活躍するのであろうか。
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