まあ、そんなたいそうな話では無いんだけど、僕の中ではちょっと気づきというか思うところがあったので、「どのカメラで撮った一枚か」という質問調のタイトルにしてみた。
まずもっては、フィルム機で撮ったものか?、デジタル機で撮ったものか?という別れ道があるけど、どうだろう?
そんなかしこまって問いかけるほどのものではないか。僕的にいえば、ネガカラーフィルム的に撮れたなと思った一枚で、そう、デジタルカメラで撮ったスナップ写真である。
機材は、最近僕がよく使っているLeica M8で、レンズはVoigtlanderのColor Skopar 35mm f2.5 クラシックタイプだ。
でも、いつもと少し変えたのは、彩度とシャープネスを下げて、コントラストを上げた点。これまでM8の設定をいろいろ試してきたんだけど、彩度まで下げたのは初めての試み。でも、それが予想通りというか、ちょっとフィルムライクな仕上がりにつながったような気がする。
もともと、M型デジタルの初代機であるM8は、そのKodak製CCDセンサー時代の写りがネガカラーっぽいと言われるけど、その描写が今回の設定でさらにフィルム写真の質感に近くなった?という気がするのは僕だけだろうか。
まあ、デジタルとフィルムは別物だから、明らかに描写は異なるし、それを寄せることに何の意味があるのかというのもあるけど、僕の場合は明らかにLeica M3で撮る感覚を意識してM8を使ってるんで、その両者の所作だけでなく描写まで寄せることは、個人的にはけっこう意味がある。
そういう意味では、Leica M8は僕にとっては、ほぼフィルムカメラという意識なのだ。
数日前にハイキーの描写も試してみた。M8は特にハイキーの描写が独特で、それこそフィルムで撮った質感に近いともよく聞く。でも、そのハイキーで撮った時よりも、今回の設定のほうが個人的にはフィルムの描写に近い気がする。
まあ、ほとんどの人にはどうでもいい話だとは思うのだけど、わずかながらいまだにM8を使い続けている人に向けて語っているようなところもあるので、そこはご容赦いただきたい。
でも、こうやって他の人から見たらどうでもいいようなことを、本人的には日々少しずつ設定を変えて試し撮りを続けていて、それでちょっとニヤニヤしたり途方に暮れていたりとなかなか試行錯誤が楽しいのだ。そう、僕の人生のモットーは、「一生、試し撮り」というもの。
それでなくても、日々光の差し込み方や空気の色は変化するわけで、それに加えて設定を微妙に変えたりレンズを変えたりしてるもんだから、その都度発見があって、その試し撮りは終わりようがなかったりする。
でも、それゆえに、この写真という趣味はやめられないし、楽しみがほんとずっと続くのだ。このフィルムっぽさ(個人的にだけど)な味をしめて、今度は初代ズミクロンでも試し始めている。そして、その描写とM3+ズミクロンの描写を比べてみるのが、また楽しみでたまらないのである。
いやあ、カメラ好きじゃない人からすると、何を言ってるのか???というポストになったけど、まあそこは僕の個人的な備忘録ということで。
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