Leica M8

「目に入るものをすべて撮ってみる」というおもしろみ。

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Leica M8, Nokton classic 35/1.4 SC II

タイトルのこの言葉は、先日再読した菅原一剛さんの「写真がもっと好きになる」という本に出てくる一文だ。じぶんがフィルムで写真を撮り始めた頃に読んだ本だということもあり、なにかとても原点的な気づきを覚え、今さらながら実践しているところだ。

それは、Leica M8を手に入れたことも大きい。久しぶりのデジタルのレンジファインダー、初めてのKodak製CCD、どこかやさしく押し込みたくなるレリーズ感覚。それらを確かめることも手伝って、視界に入るいろんなものをあまり理屈を考えずに撮っている。

もう少し正確にいうと「目に入る光を撮っている」という感覚のほうが近いだろうか。視界の中でいちばん強い光源のほうへファインダーを向けてシャッターを切っているという具合。言葉で書くとそうなるが、もっと直感的にそういう感覚の方向へカメラを向けている。

こんな地味な行動だけど、これが実に楽しいのだ。カメラのちからはあらためて凄いと思う。カメラ一台あれば、なんでもない日常の中で何かしら発見というか新しい視界が開ける。撮りたいものがあるからカメラを必要とする一方で、カメラがあるから撮りたいものが生まれることもあるのだ。

きょうは用事があって少し遠出していたのだけど、Leica M8があったから少し横道に入って、初めて通る道の初めて見る光景を撮りながら歩いた。少し遠回りになるわけだけど、とても脳がクリアになって気持ちがよかった。カメラは撮るクスリでもあるよなと、あらためて。

写真は不思議なもので、上手くなると上手くいかない。写真を始めた頃の感覚を思い出したくて写真を撮り続けているというのもおもしろいもんだ。目に入るものすべてを撮るという日常。Leica M8と再びそんなことを始めている。

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