Leica M8

いい感じでデジタルヴィンテージだ、Leica M8と試し撮り。

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Leica M8, Nokton classic 35mm f1.4 SC II

デジタルヴィンテージなんて言葉は無いが、僕が思わずそう呼びたくなる雰囲気をこのLeica M8は持っている。手に入れたばかりのカメラであるが、要は大いに気に入っているということだ。

登場は2006年、フィルムM型ライカであるM7の後継機としてライカが初めて世の中に送り出したM型デジタルの初代機だ。

Leica M8, Nokton classic 35mm f1.4 SC II

このM8ならではの特徴といえば、APS-Hという独特のサイズのKodak製CCDセンサーを積んでいること。そして、後にも先にもこのM8だけのSS1/8000というシャッタースピードだろう。

それまでのM型フィルムライカのシャッタースピードが1/1000であったことを考えると、一気に1/8000まで高められたシャッタースピードはレンズ開放の自由度を飛躍的に高めたデジタル革命であったとも言える。

Leica M8, Nokton classic 35mm f1.4 SC II

そして、フィルム写真を撮ってきた人間にとって実に香ばしいのが「Kodak製CCDセンサー」という響きだ。高感度に強くないとかライブビューができないといったある種弱点と引き換えに、そのフィルム的と言われる描写についてはいまだにファンも多い。

と、知ったかぶって書いてるけど、要は僕もその世界がこれまで未体験で、どこか心の中で気になる愛しの人のような存在だったのだろう。そんな潜在意識をM型ライカのルーツであるM3が目覚めさせ、僕に橋渡ししてくれた格好だ。(そのあたりの事情は過去記事を読んでみてほしい)

Leica M8, Nokton classic 35mm f1.4 SC II

で、いざM8で撮り始めた感想だが、これが語彙力に乏しくて申し訳ないが「最高にキュンとくる」と…。いや、キュンとくるとか漫画チックな表現じゃないかと言われそうだけど、これが本当にその言葉が僕的にはぴったりくる。

つまり、完璧なまでに素晴らしいというよりは、それなりに隙があって、そういう緩急のギャップみたいなものを併せ持った意味でキュンとくるのである。伝わるだろうか、この感じ…。

Leica M8, Nokton classic 35mm f1.4 SC II

画素数は1000万画素程度だが、いやもうこれで十分だし、感度も320とか640が常用な感じだけど、これにしたってこれでいい、いや、これがいい。M3で撮るかのようにシャッターが切れ、どこかノスタルジックと思える写真が撮れる。これ以上のことがあるだろうか。

M3との違いがあるとするならシャッター音とその感触だが、これにしたって実物の音色を聴きながら撮ってみると、不思議と言いようのない心地よさを感じる。キュンとくるのである。

Leica M8, Nokton classic 35mm f1.4 SC II

もうまったく説明になっていないな笑。いや、このエモーショナルな感覚は言葉で説明はむずかしい。描写の質感はこの写真たちを見て感じてもらうしかないし、シャッターフィールは実物を触ってもらうしかない。そういう種類の「良さ」なのである。

スペック表が気にならない。取説なんていらない。ただ、あのフィルムライカの感覚のまま撮ればいい。それがM型デジタルのルーツ、M8の「らしさ」だ。

Leica M8, Nokton classic 35mm f1.4 SC II

もし語るにしても、もっともっと使い込んで、このブログの中では語りたい。というわけで、まずは撮るのだ。壊れない程度に使い込む。話はそれからだ。

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