これはあくまで僕の求めるもの、という意味だけど。ただ、新しく登場してくるカメラたちがどんどんハイテク化していくなかで、趣味のカメラも果たしてハイテク化することが必要なんだっけ?と、ふと考え始めたことがこのブログタイトルの発端である。
僕はカメラが好きなのと、カメラ業界を応援したい気持ちがあるから、基本的には新しいカメラが登場すると注目して、このブログなんかにも感想みたいなものを書くんだけど、プライベートで愛用したいというカメラたちはそれとイコールではない。
いや、むしろ、それと逆行しているかもしれない。
僕が好むカメラたちといえば、Nikon Dfであり、OLYMPUS PEN-Fであり、初代RICOH GRだったりCCD時代のRICOH GR digital、SONY α7R初代であったり。
こうして書き並べてみると、もう販売を終了したカメラたちばかりだな笑。でも、例えば動画機能を求めるような撮り方でなければ、この少し古いデジカメたちでも何ら問題は感じていない。
むしろ、スチール撮影に特化した作りと考えれば、その分、手ぶれ補正を除いたり動画機能そのものがない分、ボディが薄くできたり軽量コンパクトで、重たいカメラを振り回したくない身にはとても心地良かったりする。
現行のカメラもFUJIFILM X100VやX-E4、X-Pro3なんかを使ってるけど、これらも新製品だから購入したというわけではない。
X100シリーズは初代機X100も使っているし、X-Proシリーズも初代X-Pro1も愛用している。
X-Tシリーズも二代目の型のX-T2を愛用中で、つまりFUJIFILM Xシリーズのカメラに対する考え方が好きで使っている。
すべてに共通しているものがあるとすれば、それは正確・精密に撮れるカメラというより、操作することが楽しく、むしろ曖昧さやゆらぎを楽しめるカメラ、ということになるだろうか。
じぶんの操作具合で、写真のできばえが簡単に良い方にも悪い方にも転んでしまう、そんなカメラたちだ。
しっかり構えてシャッターを切らないと簡単にブレた写真になるし、露出を間違えればこれが現代のカメラの写真なのか?というくらい失敗写真になる。
でも、例えばクルマでいえばマニュアルシフト車のような、下手でもじぶんでシフトチェンジをして、癖なんかを掴みながら機械と対話していく、そんなカメラたちが好みなのである。
その理由は実にシンプルで、僕はプロやハイアマチュア向けのカメラを選んでるんじゃなくて「趣味のカメラ」を選んでいるから。
プロの人のように限られた時間や条件のなかで可能なかぎり追い込んだ正確な写真を撮ることは僕には必要なく、むしろ時間は長ければ長いほどのんびりと撮り続けていたい。
一枚一枚をじぶんの頭の中であーだこーだ考えながら、まるでゲームでも解くかのようにゆっくりシャッターを切っていく時間の流れ方を好み、それに合ったカメラやレンズたちがなんとなく手元へ集まってきたという感じなのだ。
この先、もしかしたら動画を撮りたくなることもあるかもしれないけど、その時はたぶん、SONYのVlog用カメラをそれ専用に使い、スチールカメラは今のまま使い続けるんじゃないかな。
いろいろアレコレてんこ盛りのプロダクトよりも、何かを捨てて何かに特化したプロダクトが好きなのも昔から変わらないので。
んー、今回の記事が誰かの役に立つかどうかはまったく分からないけど、これも一人のアマチュア写真愛好家の声であることは事実なんで、そういうカメラ選びもあるんだという程度に参考意見にしてもらえれば幸いである。
じぶんで自己分析するに、フィルムカメラを経験したことで、カメラの楽しみ方のモノサシが変わったんだろうな。なんというか「急がないカメラ」とでも言えばいいのかな。
趣味のカメラじゃないと、そんなことはとても言えないけど笑。
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