カメラへの思い

マニュアルフォーカスのレンズで撮る愉しみ。

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PENTAX K-3 Mark III, smc PENTAX-M 50/2

いまやカメラはハイテク技術の塊である。昔だったら「夢のような技術」が搭載された新製品のカメラが、いまは普通に選べる。特にオートフォーカス性能の進歩は、分かりやすい技術革新のひとつだろう。

僕のようなフィルム時代の写真機のような使い方をする人間でも、片手で手軽に撮れるオートフォーカス(AF)のレンズはやはり便利で、速写スナップから愛犬との散歩時まで、相応の恩恵をAFレンズから受けている。

でも、どうだろう、撮影を楽しむ半分ほどのシーンは、いまだにマニュアルフォーカス(MF)のレンズを装着して楽しんでいる。カメラユーザー全体の何割くらいの人がそうしているかは分からないけど、現在も続々とMFの新製品レンズが発表されていることを考えると、実はけっこうな数の人がMFレンズによる写真撮影を楽しんでいるのではないだろうか。

レンズである以上、その写りの描写特性が好みであるかどうかがレンズ選びの前提だろうけど、ピント合わせという、いわば撮りたいものを捕まえるいちばんおいしいところを機械任せにするのはもったいない、というのもどこかある。

FUJIFILM X-Pro3, 7Artisan 50/0.95

なにより、自らの手でレンズを動かしてピントを合わせる、あのヌルッとした感触そのものが心地いいということもあるし、ファインダーの中に撮りたい物体が浮かび上がる様子は、手の動きと脳が直結する感覚があって、この一連の撮影所作がたまらないという人もカメラをやってる人なら相当多い気がする。まあ、僕もそのひとりだ。

カメラという機械が撮ってるんじゃなくて、僕が撮っているんだ、という気持ちになれるのもいいんだろうね。僕がカメラを始めたのはデジタル一眼レフなんだけど、その後にフィルムカメラを始めた時、これまでこんなにもカメラが自動的にいろいろやってくれていたのか、とビックリしたのを覚えている。

と同時に、カメラに撮ってもらうんじゃなくて、僕がカメラを操ることを楽しみたいと、その時強く感じたのも記憶にある。写真好きというだけじゃなくて「カメラ好き」になったのは、そのことが大きなきっかけになったようにも思う。

かといって、みんなにおすすめすることではないと思うけど、なんか最近、写真を撮ることが慣れっこになって写欲が上がらないなあという人がいたら、MFのレンズでおもしろそうなモノを探してみることをおすすめする。懐かしいと思えるオールドレンズでもいいだろうし、最新のレンズの中にも魅力的なMFレンズが多数ある。

Nikon Z fc, TTArtisan 25/2 C

僕は最近、オールドレンズだけじゃなくて、MFの中華レンズも好んでよく使っている。新品でも驚くほど安くて、しかも写りもさることながら、その作り込みの品質の良さにほんと驚いている。これまで抱いていた中華レンズの印象が、軽い衝撃と言っていいレベルで変わった。つまり、いま再び、写真を撮る楽しみが増えているのだ。

ボディを変えようとするとそれなりに予算も張るけど、工夫してレンズを変えてみるのであれば、それほど大きな出費をせずともかなりの気分転換が図れるはずだ。

変に気負い過ぎず、ふだんの生活に無理のない範囲のなかで写真撮影を謳歌する。アマチュア写真愛好家としては、とても大切な要素だと思うし、それを工夫して手に入れられる環境も、オールドレンズや中華レンズをはじめ、まだまだある。MFレンズは、まさにそういう楽しみ方、遊び方ができる最有力の選択肢。

いろいろ調べて、いろいろな目移りを楽しんでみてはどうだろうか笑。

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