RICOH GR

RICOH GRでモノクローム・スナップする快楽。

RICOH GR

ストリートスナップってなんか憧れるけど、カメラ初心者のじぶんにそんな写真が撮れるんだろうか?、と思ったのは当時のまさに僕の話で、カメラを始めた頃って少なからずそう思う人が割といるんじゃないだろうか。

「ストリート・スナップ」の定義は人それぞれ異なるし、いまは人が必要以上に写り込む写真は抵抗がある人も多いと思うから、ここではシンプルに「都市部や路地の空気感を切り取る」ということで話を進めたいと思う。

RICOH GR

実際、人がいない街角の写真というのは、ある種、独特の空気感を孕んでいると思う。人がいないんだけど「人がいる気配」がしたり、人通りが多い時間帯には見られなかった「都市のもうひとつの顔」みたいなことが感じられたりと、撮っていても、撮った後の写真を見ても、いろいろと脳を刺激してくれるところがある。

ストリートでスナップを撮ったことがない人からすると、まずそのプレッシャーみたいなものが「街中でカメラを構えること」だと思うけど、そもそも人がいない路上であれば、そうした緊張もない。早朝や夜であれば、想像以上にゆっくり時間をかけてカメラを構えることができる。

RICOH GR

僕がストリートを撮る時は、その撮影枚数の半分ほどはモノクロームで撮ることが多い。特にRICOH GRはその確率が高くて、じぶんなりに考える理由としては、不思議とモノクロームのほうが街の色を感じられる、ということだろうか。モノクロームのほうが見えない部分が見えてくる、そんな気がするのだ。

そして、RICOH GRなら、まるで脳とカメラを持つ手が直結するかのように、自然とストリートスナップが撮れてしまう。ファインダーを覗かない仕様というのは、そのGRならではの没入感にも大いに影響を与えていると思う。とにかく驚くほどヒュンヒュンとシャッターを切ってしまうのである。

ましてや、現行のGRIIIやGRIIIxは手ぶれ補正までついてるから、夜でも俊敏にカメラを振り回すかのようにスナップを撮ることが可能だ。あのコンパクトさで手ぶれ補正を載せてきたのは、実は驚きのイノベーションだと僕は感じている。それほどまでにGRは小さく軽い。

RICOH GR

つまり、GRを手にひとたび路上へ出れば、ほぼ誰でもいつの間にかスナップを撮り始めてしまう性能がこのカメラにはあるのだ。この感覚については、GRの唯一無二の特長と言っていいんじゃないかと思う。少なくとも僕が他のカメラと撮り比べる中では、GRは「別物」だとはっきりと認識している。

そういえば、じぶんはまだストリートスナップなるような写真を撮ってみたことがないな、という人は、ぜひ一度、GRを手に路上へ出てみてはどうだろうか。なにか「自由」を手に入れたかのように、スルスルとシャッターを切りまくり始めているじぶんにきっと驚くことだろう。

上手いか下手かはあまり重要ではない。大事なのは、目の前にある「いま」を切り取り、残し、その空気感を後から写真として眺め、感じることだ。そうやって、また路上に出たくなる、新たな視点にチャレンジしたくなる循環こそが、アマチュア写真愛好家にとってのストリート・スナップの心地いいリズムではないだろうか。

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