カメラへの思い

フィルムはたまにしか撮らなくなったけど。

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Leica M3, Summaron 35/3.5

以前といってもほんの3年くらい前だけど、週明けにはいつも数本の現像出しをキタムラにお願いして、気持ち的にもメインはフィルム、デジタルはサブみたいな感じだった。

心のどこかで「いつかはフィルムで撮らなくなる日が来るだろう」みたいな予感はあったけど、なんだかんだでフィルムは潤沢に手に入ったし、価格もいまの半分以下だったからね。

それからすると、最近はほんと、たまにしかフィルムで撮らなくなった。まだ家に在庫はたくさんあるのだけど、現像代もにわかに上がってきたから、なんとなく精神的にフィルムで撮ることから遠ざかっているのは事実だ。

といっても完全にはやめないけどね。そこは今年の念頭に思うところがあって、フィルムで撮る量がたとえ減っても、僕のクラシックないカメラ好きの原点みたいなものだから、細々とでも撮り続けていこうと。

で、フィルムで撮る頻度が減るなら、できればフィルムを通すカメラはLeica M3で撮りたいと思い、今年になって眼鏡付きズマロンで焦点距離を35mmに変えたり、ライカメーターを加えて露出も原点回帰で適正露出を計りながらちゃんと撮ろうと。

とてもフィルムの需要拡大に貢献できてはいないけど、このペースがいまの僕の素直な思いというか、サイフ的にも精神的にも無理のないフィルムとの付き合い方である。

なんだけど、やっぱりフィルムカメラは好きでね。特に国産の機械式一眼レフは思い入れがあって、なにひとつ手放すことなく僕の部屋で空シャッター機として僕を癒してくれている。

Nikon F、Nikon F2、Canon F-1、OLYMPUS OM-1N、MINOLTA SRT101、Asahi PENTAX SPF。この6台は宝物のようなもので、使用頻度とかに関係なく僕の部屋の主になっている。

Nikon F 後期型ブラックボディ
Nikon F2

実用品として使わないのなら、ちゃんとフィルム撮影で使う人の手に渡ったほうが有益じゃないかと思わないでもないけど、手放せないんだなあ、愛着があり過ぎて。ほんと、世の中的には申し訳ない。

でも、まったく使わないと頑なに考えているわけでもなく、Leica M3との日々の合間に、極々たまにフィルムを詰めてやろうとは思ってる。そういう意味では、Leica IIIaやAsahiflex、Rolleiflex Standardなんかも順番待ちだし、その他にもけっこうな数のフィルム機を所有してるんで、果たして使い切れるのだろうかという不安はなくはない。

Canon F-1
OLYMPUS OM-1

心のどこかで、いつかまたフィルムがほどよい価格に戻って、精神的にも気楽に撮れる日がやって来るんじゃないかみたいに考えていたら、そのまま多くのフィルムカメラが手元に残り続けたという感じでもあるんだけど、正直もうフィルムはかつての値段には戻らないとは思ってる。

コレクションするのが趣味じゃなくて、好きなカメラで写真を撮るのが趣味だから、本当は使ってナンボなんだけど、たぶんいまの状態が続くだろうな。この話に答えはない。じぶんでもこの先のことは想像もつかないというか、整理もできていないので。

MINOLTA SRT101
Pentax SPF, Super Takumar 55/1.8

メインはデジタルで撮りつつ、ふと心の思うままにたまにフィルムを詰めて、僕が好きなクラシックなスタイルのカメラの世界を息長く楽しみ続けることができれば、もうそれだけで幸福かなと。好きな写真撮影で変な無理はしたくないから。

馴染みのカメラ屋さんたちにも、もう僕はフィルムカメラを増やすことはないとお伝えはしてある笑。それはそれでオールドデジカメやオールドレンズ談義に花が咲いて、結果機材がなかなか減らないという変な方向に向かいつつあるんだけど笑。

Leica M3, FUJIFILM X-Pro3

そういえば、僕の毎日の通り道からフィルムのスピード現像店が無くなる。閉店じゃなくて移転なんだけど、通り道じゃなくなると少々不便になることは間違いない。これも僕にとってのひとつの転換点なのかなとか思ったり。

時代は常に進んでいる。いつまでも昔のままとか今のままということはやっぱりなくて、常に時代の流れと共に何かが変化したり置き換わったりする。そういうこととできればしなやかに向き合って、じぶんの趣味の楽しみ方もいい意味で変化を加えていけたらと考えている。

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