
こうして装着してみると、タイトル通りなかなかマッチョで力強い。ライカらしからぬ大ぶりなフォルムだけど、この美しいローレットが刻まれたデザインが、ある意味優美にも見える。
ズミクロン 90mm f2 第二世代、ライツカナダ製の中望遠単焦点レンズである。
実はけっこう以前から馴染みのカメラ屋のショーケースにあるのは気になっていて、何度か触らせてもらっていたのだけど、タイガースも優勝したことだし、この夏の記念・記憶として手に入れてもバチはあたらないだろうと、めでたく購入することにしたというわけである。(言い訳がましい…笑)
僕の所有するM型ライカでいうと、フィルム機のM3では90mm、APS-HのM8では約120mmの画角のレンズになる。ライツの90mmといえば以前はf4のエルマーを使っていたけど、今回はズミクロンの名の通り開放f値はf2。M8のss1/8000sと相まって明るい領域を使えるのが楽しみだ。
ロットナンバーによる製造年は調べていないけど、おそらく1960年頃のものだと思われる。なぜに購入したのかといえば、それはもうこの鏡胴のデザインによるところが大きい。艶かしく輝くこの銀色の塊は、絶対にシルバーボディのM3とM8にマッチするはずだと。
こうしてM8に装着してみると、やはりその似合い加減は半端ないなと。それこそ50mmの初代固定鏡胴のズミクロンをそのまま大きくしたような佇まいは、やはり初代ズミクロン使いの僕としてはグッとくる。内蔵フード式なんで、使用する時はレンズ先を伸ばしてもう少し長くなる。
この個体はレンズの光学状態としては中玉に少しクモリがあって完全ではないのだけど、まあ逆光とかでなければそれほど写りに影響はないだろうということで、これも縁だと思って何ヶ月か見慣れてきたこの個体をチョイスした。
たまたまというか、明日から三連休なんで、まずはデジタルのM8に装着して久しぶりのライカの中望遠の世界を試し撮りしてみたいと思う。まあ、重さはずっしりくるのだけど笑、左手をレンズに添えるという意味では長くてかえって持ちやすいかもしれない。
あ、ファインダーの中のブライトフレームとしてはかなり小さくなるのだけど、ピント合わせはライカの場合「だいたい」だから笑。なかなか被写体に寄れないM型にあって、中望遠レンズはちょっと近づく感覚が味わえる。そのあたりの感覚を思い出したいと思う。
作例みたいなものは、またこのブログとXやThreadsにて。いちおう、今年はもうこれ以上は何も買わないと宣言して、ひっそりと店を後にした笑。
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