これは、とある出張先で電車に乗る時に、始発駅でまだ他にお客さんがいなかったんで、電車の運転士さんに声をかけて運転席まわりを撮らせてもらった写真。
まあ、僕以外の人が見ても特に何も感情はわかないと思うけど、僕にとっては後からこうした写真を眺めると、その時のあらゆる五感が思い出されるわけです。
行く先々の絶景のような写真もいいけど、写真のおもしろさはこうしたなにげない一枚でも脳が情景を補完してくれて、なんとも言えない豊かさを感じさせてくれるところじゃないだろうか。
あと、デジタル時代のよさとして、こうしたなにげない日常の写真が、iPhoneの写真ロールや写真保存アプリの中にあって、いつでもさりげなく過去写真を振り返られるところ。僕もちょっとした待ち時間なんかに、よく過去写真を見て「時空を超える脳内旅」みたいなものを楽しんでいる。
基本、毎日なにかしらのカメラを常に持ち歩いているんで、朝晩の散歩時の草花の写真なんかもたくさんあるんだけど、これらの写真はどちらかといえば「一生、試し撮り」というか、レンズの写りの差異とか光と影の変化などを撮ったもの。
そうした写真よりは、旅先とか街中でなにげなくスナップした記憶的写真のほうが、やっぱり振り返り写真としては楽しい。なので、ちょっと鞄が重くなるし荷物になるなあなんて思う時もあるけど、基本、仕事で出歩く時や出張なんかでも、必ずカメラは持参する。
撮りたいなにげない瞬間は、ある時、突如として目の前に現れるからね。スマホカメラでもいいけど、まあそこはやっぱり光学ファインダーとお気に入りのオールドレンズなんかで撮るほうが、後から写真を眺めるときに「時空を越える感慨深さ」が増すわけです。まあ、僕の場合だけど。
以前はとにかくフィルムコンパクトやフィルムライカを持ち歩いていたけど、いまはデジタルが多いかな。デジタルだと、ある意味コストを考えずにシャッターが切れるから、まあ安易に撮りすぎることもあるけど、なにげない写真を撮り残しておくには重宝するのもたしか。
どちらかといえば、心配なのはこの大量に残っていく過去写真たちが、果たしてずっと写真保存アプリで賄えていくのかなと。僕はAmazon Photoに保存連携してるけど、何十年後にこの保存方法が果たして生きてるのかとかね。そこはやっぱり、ネガは強いなとは思うのだけど。
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