
OM SYSTEMから新しいミラーレス機のOM-3が発表されて一週間ほど経った。SNSなどで注目のされ方なんかを見てると、なかなかの評判具合なんじゃないかと思う。
僕自身もやはり感激したひとりで、発表されたその日の夜にこのブログでも新OM-3のことにふれたし、発表直後に公式オンラインストアで、ボディと2型となった25mm f1.8の単焦点レンズを予約した。
まあ、ひとことで言えば、興奮を抑え切れなかったわけだ。それはやはり、フィルム機のOM-1Nをこよなく愛してきた人間として、そのオマージュモデルという試みに、いろんな思いが込み上げてきたのである。

オマージュモデルゆえに、手放しに喜べない人たちがいるのも分かる。例えば、ブランドロゴがOLYMPUSじゃないという声があったり、OM-3という名称がかつてのフィルム機のシリーズラインナップと合致していないんじゃないかという声だったり。かつてのOM機を愛するゆえだよね。(そのあたりの開発意図は、以下のOM SYSTEM PLAZAの本橋さんの解説がとてもわかりやすいです)
それでも多くの人が概ね歓迎しているように感じるのは、やはり誰が見てもどこかホッとする、そのクラシックなデザインと佇まいゆえだと思う。そう、かつてのフィルム時代のOMファンじゃない人が見ても、その威圧感のないさりげない存在感が魅力的に映るのではないだろうか。
前回のブログの最後のほうにも書いたのだけど、僕はクラシックなスタイルのカメラ全般が好きで、そこには特定のブランドを推すという意識はなくて、むしろ各社にはクラシックラインが必ず用意されるようになれば素敵だなと考えている。

それは、クラシックなデザインが流行りだとかそういうことではなく、普遍的なカメラのデザインや立ち位置として、脇でいいから各社ともこうした「写真機らしいカメラ」をひとつはラインナップに用意してもらえるといいなという気持ち。
一時的なブームよりも、過度に持ち上げられることなく、じっくりとこの世の中に「カメラで写真を撮るライフスタイル」のようなものが自然体で定着するといいなと思うのである。クラシックなスタイルのカメラとは、流行じゃなくて写真機の根源的で王道的なスタイルなのである。
こんどのOM-3は、そういう意味でOM SYSTEMであったり、カメラ界全体のひとつの親しみやすい入り口になるだろう。それがとても大切だと感じていて、OM-3にふれることがきっかけでフラッグシップ機のOM-1 Mark IIが気になり始める人もいるだろうし、他社の同じようなクラシックスタイルのカメラのことを調べ始める人もいるだろう。
僕はそれでいいと思ってるし、それが素敵だと思っている。そういう新しい風を吹かせてくれるOM-3の投入が喜ばしいし、カメラで写真を撮るというとても文化的で創造的なことを後世に繋ぎ、街中で写真機を構えてゆっくりと日常的スナップを楽しむ人たちの姿が、また景色を豊かにすると考えている。(そういう写真機が身近にある歓びや臨場感は、以下のもろんのんさんの動画をぜひ)
そういう気づきや、選択肢が増えるということだけでも、OM-3が出てきたことはとても有意義なのではないだろうか。いざ、カメラを自分の撮りたい写真に合わせて選ぶとなると、もちろん機能やスペック数字も気になるところだとは思うが、目の前や手元にあるだけで心が豊かになるカメラという価値もまた、かけがえのない最高性能。
僕は個人的には、スペックは二の次で(僕の場合はどの写真機に対してもそうだが笑)、まずはこのカメラと過ごす日常をイメージして幸福感みたいなものをいま感じている。予想だにしない出費で財布のやりくりは大変だが、こうした歓びはプライスレスということで、いまはとにかく製品の到着を心待ちにして過ごしたいと思っている。

なんだかOM-3の性能的なことにはまったく触れていないが、それらが気になる人は詳細説明の動画をいくつか貼っておいたので、そちらを見てじっくり研究してもらえればと思う。いずれも僕が見て「いいな」と感じた動画なので、OM-3のことを知るには貴重なコンテンツになるはずだ。
まだ手元にOM-3が無いので、じぶんでOM-3の物撮りができないので、公式サイトや公式Instagramから製品写真を引用していることについては、OM SYSTEMさんにもお許しいただけると幸いだ。3月初旬に無事にOM-3が届いたら、またその時は僕の五感を通じてその使用感や撮影した写真を、このブログで紹介したいと思う。
きょうのところは、こんなお話ということで。ではでは。

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