きのう、海外ブロガーたちが書いたLeica M8の記事をネットサーフィンしながら見ていたら、「Kodak製CCDセンサーを積むM8なら、コダクロームとTri-Xで撮り放題だ」というフレーズをいくつか見かけて、分かるなあその気持ちとニヤリとしていた。
日本ほどではないかもしれないけど、海外の人たちにとっても昨今のフィルム供給量の減少や価格の高騰は悩みの種だろうから、以前にも増して「Kodakセンサーで撮ればデジカメでもフィルム気分が味わえる」ということに意識が向かっているのかもしれない。
もちろん、厳密にいえばフィルムとデジタルセンサーの描写は別物なわけだけど、僕もデジカメに対して明らかにフィルムテイストを求めている人間なんで、そこに「気分」を求めるのはよく分かるのである。
実際、僕がKodak製CCDセンサーのLeica M8で撮っているのは、意識としては完全に「M3で撮っている」というものだし、富士フイルム製センサーのX-Trans CMOSとフィルムシミュレーションで撮るのを好むのも「フジのフィルムで撮っている」という疑似体験みたいなものだ。
たかが気分の問題だろうと言われるかもしれないが、僕にとっては写真撮影の時の「気分」というのは、いろんな意味で写真に写り込むものだと思っているし、写真機で撮るあの所作をイメージすることはなによりも癒しだったりするのである。
そう、「趣味」としてのカメラだから、「気分」はとても重要なのだ。
きのうはあまり詳しくは海外ブロガーの記事を読み込めてはいないので、また時間のある時に「その気分の解明」みたいなものも楽しんで読んでみたい。というか、気分だけじゃなくて本当にコダクロームやTri-Xの描写を楽しむ工夫をしているかもしれないしね。
それにしても、いまは英語ほか外国語のこうした記事もGoogle Chromeで日本語にだいたい翻訳して読めるんでありがたい。Leica M8の情報を探す時なんかは、海外の人たちの記事や動画のほうがユニークなものが多くて、見てるこちらも大いに刺激を受ける。
そういえば以前、インスタで海外の方から「記憶カメラのブログを英語に翻訳して読んでいる」というコメントをもらったことがあって、なんと、そんなことが僕の知らないところで起きているのかと驚いたものだ。僕の文章はフワフワしていて英語に直訳するのはなかなかむずかしいと思うが笑。
最近、グローバルで若い人たちがオールドコンデジを好んで使っているなんて記事も見かける。いわゆる「写りすぎないレトロ感」がいいということみたいだけど、これもフィルムの高騰も影響しての方向性だろうし、個人的にはその感覚とてもよく分かる。
まあ、フィルムが使えるかぎりはフィルムでも撮り続けたいけど、フィルムの気分を継承したようなデジカメで撮るのもまた楽しいよ、という話でした。