Leica M8

カメラやレンズ選びは、少なからず誰かの影響を受けている。

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Leica M8, Summicron 50/2 1st

人は少なからず誰かの影響を受けた生きている。いや、じぶんはまわりに影響されず生きてきたという人でも、この世で生きている以上は、知らず知らずのうちにでも誰かから何かしらの要素を取り入れ、じぶん色と化学反応を起こしている。ちょっとDNA的で神秘的だ。

カメラやレンズ選びもそうだ。いや、これは特にそうかもしれない。カメラ好きなご両親の影響を受けたという人とか、好きな写真家がこよなく愛する機材でじぶんも撮ってみたかったとか。僕が最近、頻繁に使っているLeica M8とライツの50mmレンズについて言えば、好きな写真家さんからの影響が多分に大きい。

セイケトミオさんの存在である。

昔からセイケトミオさんがブログのなかでLeicaの中でも特にM8を溺愛していることが、どこか僕の頭の片隅に残っていた。そんなセイケさんが再びM8を手にしたことを知ったことは、M8を手にしようか迷っていたじぶんの背中を盛大に押したことは間違いない。

セイケさんがかねてから語られていた通り、M8の独特のシャッター音はやはり官能的であった。美しいとか洗練されたとかいう音色ではないのだが、なぜか頭と心にダイレクトに鳴り響く。これがセイケさんが聴いた音で、このシャッターを切りながらあのモノクロームの写真の数々を撮ったのかと思うと、言いようのない感慨深さがある。

50mmのレンズについてもそうだ。セイケさんが先述のnoteのなかでM8だと1.33倍の66〜67mmになる50mmレンズの距離感が心地いいと書かれている。広角気味のレンズもいくつか試したが、もう一度この50mmの感触を手持ちの50mmエルマーで確認し、なるほど確かに心地いいかもと再認識。そして僕は、初代ズミクロンをもう一度買い直すことを決めた。

Leica M8, Summicron 50/2 1st

セイケトミオさんからだけの影響ではないが、いろんな人から大なり小なり影響を受けているであろうなかで、特にセイケさんからの影響が大きかったことは自覚がある。そして、それはもちろん、写真を撮る意味でもいい効果を生んでいる。人は誰かに憧れ、誰かのエッセンスとじぶんの個性を混ぜ合わせて、また誰かに影響を受け継いでいくのだ。

憧れの人になれるわけではないが、憧れる人が見聞きしているであろう世界の一端を感じることは、生きる体験としては大きい。じぶんだけでは想像できない世界を知る大きな道標となるのだ。

人はじぶんが体験したことの中からしか物事を想起することができない生き物である。放っておくとじぶんの経験値の中の狭い世界でしか物事を発想できなくなる。その殻を突破するためにも、尊敬する誰かの影響を取り入れてみることの意味は大きい。僕は今回もLeica M8と初代ズミクロンで、その意味を再確認している。

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