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二年ぶりくらいな感じだろうか、僕のもとへVoigtlander Snapshot Skopar 25mm f4が帰ってきた。そう、Leica M8に装着するためである。
Leica M8はAPS-HセンサーというAPS-Cとフルサイズの中間のようなセンサーサイズで、画角は約1.33倍になる。手持ちのレンズだと50mmは換算67mm、35mmは換算47mmになるんだけど、それらを二週間ほど試してきて、そろそろもうちょい広いスナップも撮りたくなってきた。
そこで、スナップショットスコパーの出番である。本来は25mmの超広角レンズなんだけど、M8だと換算33mmになる。実にちょうど良さそうな広角なのだ。
以前所有していたスナップショットスコパーは、まさにそのレンズとセットで登場したVoigtlander Bessa-Lに装着して使っていた。なにかのタイミングにBessa-L共々手放してしまったんだけど、ずっとどこかで心残りがあったというか、またスナップショットスコパーで撮る日がやってくる予感が僕にはあった。
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で、いつもの通り、お目当てのレンズのことを念じ始めると、僕の目の前にそのレンズが現れるのである。本当に不思議な現象なんだけど、大抵いつもそうだ。
このスナップショットスコパー、その名の通り「スナップショット」のために生まれたレンズで、ボディのBessa-Lとセットにして「目測」で撮ることを前提に設計されている。
距離計とは非連動という潔さで、その分ご覧の通りかなりコンパクトかつシンプルだ。ファインダーは画角確認程度で、ピントはピントリングで目盛を合わせ、あとはだいたいの目測でシャッターを切る。そんなもんで写真が撮れるのか?と思うかもしれないけど、開放でもf4なんで絞れば大抵のピント合わせは困らない。
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目測用として特徴的なのは、ピントリングに三つのクリック感があること。目盛を見ずとも1m、1.5m、3mの距離をクリックの感触で把握しながら撮ることができる。最短が0.7m、最長が無限遠なんで、ぜんぶで5段階の距離合わせが可能だ。スナップするには十分すぎる配慮なのだ。
少しだけ試し撮りしてみたけど、手が思い出したというか、そうそう、この感じ!という風にすぐ使い方は以前の記憶が蘇ってきた。そして、想像した通り、換算33mmという画角が実にいい感じなのである。
以前はブラックのスナップショットスコパーを使っていたんだけど、今回はシルバーに。シルエットがほぼ同じであるカラースコパーがブラックなんで、スナップショットスコパーが色違いのシルバーなのも実にいい組み合わせといったところ。シルバーボディのM8との相性もなかなかよい。
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ファインダーのなかでピント合わせをしないという撮影所作は、想像以上に身軽だ。当然ながらノールックな撮影もどんどんこなしていく。スナップのためのレンズだから、それがむしろたのしい。以前はM型デジタルにはほぼ装着していなかったから、今回はじっくりM8でスナップ専用レンズの妙を堪能したいと思っている。
作例的な写真はまたおいおい、このブログのなかで。ひとまずまた、しばらく撮り続けるのだ。そう、僕のモットーでもある「一生、試し撮り」というやつである。
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