カメラへの思い

オールドレンズと「あの頃」へ行こう。

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Leica M8と初代ズミクロン

写真は、今朝僕が散歩に持ち出したカメラだ。M型デジタルの初代機Leica M8に、初代ズミクロン(沈胴ズミクロン)を装着したもので、M型ライカについては、いまはM3よりもこのM8の組合せで楽しむことのほうが多い。

そういう意味では、かつてのフィルムカメラに装着されていたいわゆるオールドレンズが、いまこうしてデジカメで使用できていることは、なかなか感慨深い。

やれ、描写が滲むとかそういう写り的なことだけでなく、70年前とか80年前のレンズを通して風景を切り取ることに、時空を超えたなんともいえない感動を覚えるのである。

僕が最初にオールドレンズをデジカメに装着したのは、フィルムの高騰がなんとなく気になり始めた頃に、Nikon D300を安く中古で買って、試しにフィルム時代のAiニッコールをつけてマニュアル撮影した時だったかな。

あれ?意外とデジカメでも写真機らしい撮影体験が楽しめるじゃん!と気づいた後は、あれよあれよとライカM型デジタル(その頃はM-P tyo240を使っていた)を手に入れてライツ時代のズミルックスやエルマーにハマり、FUJIFILM X-Pro1やX-E2でもいろんなオールドレンズを装着してはスナップを楽しんだ。

オールドレンズはイコール、マニュアルフォーカスだったりマニュアル撮影になるわけだけど、露出具合を確認しながら撮れるという意味では、その都度撮影画像を確認できるデジカメはむしろオールドレンズ向きと言えるかもしれない。

つい先日販売開始された最新フルサイズミラーレスのNikon Zfなんかも、ユーザーの人たちの多くはFマウントやSマウントのオールドニッコールをはじめ、いろんな時代やいろんな銘柄のオールドレンズをつけて撮ることを楽しみにしているに違いない。

フィルムカメラで撮っていた頃に愛用していた懐かしいレンズや、小型軽量やデザインの美しさで気に入っているレンズなど、オールドレンズの世界はとにかく広い。ボディは同じでも、使い手によってレンズの違いで個性が出せるというのもいい。

そして、なにより2023年からいろんな年代にタイムスリップできる感覚がいい。若い頃に聴いたストーンズの楽曲をいま聴いて懐かしく思うあの感覚が、カメラとレンズの世界にもあるのだ。とても幸福な装置だと思う。

ズイコー、ヘキサノン、ロッコール、タクマー、テッサー、プラナー、カラースコパー…ニッコールやライツ以外にも国産含め、気分が高揚する銘玉なり思い出のレンズはたくさんだ。そうしたレンズが再び蘇るという意味では、ミラーレス時代は新旧がハイブリッドとなった夢のような時代でもある。

たしかに、デジカメはかつてのフィルムカメラのように半世紀など使い続けられるものではないが、オールドレンズは手入れさえしっかり行えばまだまだずっと使いづけられる、ある意味「永続的な資産」でもある。

少し昔の時代に思いを巡らして、「あの」オールドレンズを手に入れてタイムスリップを楽しんでみてはどうだろう。僕は、それが写真の神様が現代にくれた最高のプレゼントだとも思っている。

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