OLYMPUS Stylus SH-1

一万円のザ・スナップシューター。

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OLYMPUS Stylus SH-1

たしかにカメラは安くはない。だから、スマホカメラでサクッと撮ってしまう気持ちも分かる。

でも、安くないのは新品のAPS-Cセンサー以上のカメラとかの話であって、コンデジの、しかも中古であれば話は変わる。

例えば、僕のこのコンデジ OLYMPUS Stylus SH-1は一万円ほどで手に入れることができる。

2014年に登場した少し古めのモデルで、センサーサイズの小さなコンデジだから、たしかに一眼レフのような深いボケのある写真なんかは撮れない。

でも、そもそもこのサイズの立ち位置からして、ボケがどうのこうのというカメラではなくて、それこそポケットに入れてどこへでも持ち出せて、街中でパンフォーカスで撮れば一眼レフと遜色ない描写力の写真が楽しめる。

いや、そういうシチュエーションならそれこそ最近の高性能なスマホカメラでも同じように撮れるでしょ、と言われるかもしれない。

たしかに撮れるかもだけど、「いま、俺はカメラと街を漂流している」というスナップ感覚は、やっぱりカメラじゃないと味わえないのである。

こういう見るからにカメラらしいカメラを手にぶら下げて、街を漂流しながらシャッターを切っていく。そのプロセスこそがストリートスナップの醍醐味だったりする。

このプロセスに関していえば、何も数十万円もする高価なカメラを用意する必要はない。それよりも、ラフに、タフに使い倒せるベコベコにぶん回すのが似合う安いカメラのほうがいい。いや、むしろそれがカッコいい。

そう、感覚的にはフィルムコンパクトをぶつけたりベコベコにしながら撮っていた、あの感覚でいいのだ。スナップシューターなんてのは、ベコベコになってるくらいがサマになる。

まあ、そんなことを言えるのも、あの森山大道さんがそれこそビギナーが使いそうなNikonのズームコンパクトを使ってるのを見たからなんだけどね笑。

森山大道さんのカメラが意味するもの。 カメラ業界がスマホカメラの台頭におされて年々シュリンクしている危機感を感じる一方で、カメラにこだわり日夜カメラやレンズのスペック...

おかげで僕はすっかり、ズームコンパクトに魅了されている。

スマホカメラにとって変わられたと言われるコンデジだからこそ、いまは驚くほど安値で手に入れることができる。

でもね、手にするときっと驚くと思うよ。いやあ、コンデジ舐めてたわって誰しも言うんじゃないかな。

それくらい、コンデジ時代の後期のカメラたちは成熟の域に達していて優秀だ。

僕はこのOLYMPUS Styles SH-1と縁があったけど、他にもゴロゴロいいコンデジたちが実は存在していると思う。

それも、信じられないような安値でカメラ屋のショーケースの片隅に。

そんなコンデジたちで、高価なカメラを凌駕するようなスナップ写真を撮る。

いやあ、最高じゃないか。それこそ、小さな巨人的なスナップシューターの真価。

まあ、誰もにおすすめできる楽しみ方ではないかもしれないけど、とにかく安いし、一度試してみる価値はあるんじゃないかと思う。

少なくとも僕はめちゃくちゃ満足している。

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