Nikon D200

Ai Nikkorを絞り優先で撮れるCCD機、Nikon D200。

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Nikon D200, Ai Nikkor 50/1.4

たまに「NikonのCCD機はどれがおすすめですか?」と聞かれることがあるんだけど、その際にもっとも全部盛り的におすすめするのが、このNikon D200である。

まずD3桁機というのは、やはりNikonの中ではD一桁機のプロ機に続いてもっとも本格的なハイアマチュア機であること。これは手に持ってみれば分かる。その大ぶりでズシリと重みのある、いかにも中身がハイテクの塊のような感触は、いかにも高度なカメラを手にしているという迫力と高揚感がある。

Nikon D200, Ai Nikkor 50/1.4

そして、MFのAi Nikkorレンズが装着できるという点。これは他のNikon機でもぜんぶ出来そうな気がするけど、実際にはNikon D70などこの時代の中級機はAFレンズでしか作動しない。さすがに非Aiレンズもとはいかないけど、Aiタイプのレンズならオールドニッコールを装着して撮ることができる点は、Nikonファンにはポイントが高いわけである。

さらに、このD200ならAi Nikkorレンズを装着したうえで、絞り優先で撮ることができる。例えば、Nikon D3000などもMFのオールドニッコールを物理的には装着できるCCD機だけど(メーカー推奨ではないのでご注意を)、本来AF専用で作られている機種だからMFレンズの場合はフルマニュアルでないと作動しない。ファインダーも小さいから、MFでピントの山を掴むのはなかなか至難の技なのだ。

Nikon D200, Ai Nikkor 50/1.4

そんなこんなでいうと、D200はAiタイプのMFレンズが絞り優先で使えるという、まさに全部盛りのバランスを兼ね備えた、ある意味究極のCCDニコン機といえるわけだ。もちろん、機械式のフィルムカメラなんかに慣れた人であれば、絞り優先なんて無くてもいいと言われるかもしれないが、あればあったでやっぱり便利で使い勝手はグンと良くなる。だから、僕はベストバランスCCD機としてはD200をおすすめすることが多い。

乾いたシャッター音も小気味良くて、この時代のAPS-Cニコンのフラッグシップ機で撮るという官能さは、やはり中級機以下には見られないD200ならではの魅力だと言っていい。そんな恐ろしくオーバークオリティのようなカメラが、今の時代なら1万円台とかで手に入る。かつて羨望の眼差しで遠くから眺めるしかなかった逸品が、いまならそんな価格で手に入れられることも、高揚感をさらに増幅させる。

Nikon D200, Ai Nikkor 50/1.4

唯一、現代のカメラと比べると高感度性能にだけは劣るところがあるけど、これもフィルム感覚でISO1600までの値で撮るなら、ほぼ問題はない。外観も見てもらうと分かる通り、実にモダンで普通の人が見たらこのカメラが十数年前のモデルだと聞いたらさぞかし驚くことだろう。高感度性能以外はこの時代にはやくもNikon機は成熟の域に達していたといってもいい。

ジワジワとフィルム代や現像代が上がっている中、コストを気にせずお得に撮れるカメラは、相当に魅力的。できるだけ安くカメラを手に入れて、しかも本格的なフィルムライクな撮影を楽しみたい人にはうってつけだし、なんだったら本命カメラが見つかるまで、この実用機の究極であるようなD200で露出を学んでみるというのは、カメラの世界への入り方としてはなかなかおすすめなのである。

程度のいいD200を見つけたら、即購入してストックとしてもぜひ持っておきたい、そんな実にハイレベルなオールドデジカメが、このNikon D200なのである。

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