この上から見たカメラ、機種は何に見えますか?。けっこう多くの人がXシリーズの…んー、モードダイヤルみたいだからX-H2系かな?…と思うんじゃないか。そう、APS-CのXシリーズはフルサイズと比べてやっぱりコンパクトだからね!…と。
でもこれ、いわゆる中判デジタルといわれるFUJIFILM GFX50SIIなのである。
フルサイズセンサーの1.7倍ほどあるこいつのセンサーは、レンズを外して前方向から見ると、そのセンサーの大きさは見るからに圧巻。「デカっ!」って誰もが唸ると思う。
でも、上部からこうして見ると、あの巨大なセンサーが入って、しかも手ぶれ補正が載っていて、この厚みに収まってんの?ええ?という感じになる人も少なくないのではと思う。
実は一年ほど前にお店で展示機のGFXを触った時は、僕も「さすがにこの大きさは普段使いのカメラにしては大き過ぎるだろう」と思ったんだけど、いざ購入して普段使いしてみると、ある意味「慣れ」というもんで、この上から見た写真の印象と同様、それを巨大とは感じなくなるのである。
まあ、軽いか?と言われればそれは少々言い過ぎの感はあるけど、でも十分に辺りの散歩に持ち出せる範囲内にある。中判デジタルをこの大きさと厚さ、重さにまでコンパクトにした富士フイルムは、なかなか凄みを感じるのである。
特に手ぶれ補正の恩恵は相当大きい。過去にもスローシャッターで撮った川のせせらぎの写真をこのブログでも紹介したけど、到底手持ち撮影とは信じられない写真が撮れてしまうのである。
中判デジタルをプロやハイアマチュアのためだけの高級品にとどめるのではなく、できるかぎり普通のアマチュア写真愛好家の人たちにも届けたいという富士フイルムのある意味、執念みたいなものなんじゃないかな。それほどまでに冷静に考えるとこのサイズ感は軽い衝撃だ。
でも、そう思えるのはしばらく実生活のなかで使い込んでみたからで、たしかにお店で触っただけではなかなか実感しづらいポイントだ。
そう、本当の意味では、カメラやレンズは実践で使い込んでみないと、その性能とか癖、相性、そして大きさや重さは感じ取りにくい。かといって、ぜんぶ購入して試してみるというわけにはいかないのがむずかしさではあるのだけど。
僕が実際に使ってみて印象が変わったカメラの代表的なひとつかな。FUJIFILM GFX50SII(GFX100Sも大きさや重さは基本、一緒。)
さて、この先、中判デジタルはどこまでコンパクトになっていくのだろう。レンズも含めてここはまだまだ進化の余地がありそう。写りもさることながら、プロポーションとしての進化。富士フイルムは、やってくれそうな気配が僕はプンプンするけど。
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