
今年はカメラを増やさずに、所有するカメラで試すことをいろいろ増やす、というふうに考えながら新年を迎えている。
で、今朝は、実はGFXでは初の試みとなる「35mmフォーマット」の機能をONにして散歩カメラすることにした。いわゆるクロップ撮影で、ラージフォーマットのセンサーなんだけどフルサイズの画角で撮る、というスタイルだ。
レンズはこれまでラージフォーマットで使用してきたペンタックスKマウントのsmc FA Limitedレンズ(77mmと43mm)。クロップしなくても周辺減光が出る程度でそのまま使えるフルサイズ用のレンズだけど、せっかくだからフルサイズそのままで撮ってみようと。
まずはFA 77mm。ラージフォーマットだと62mm程度の画角になるけど、今回はまさに77mmのままで。2本目はFA 43mmで、こらはラージフォーマットだと34mm程度となる。で、結論からいうと、当たり前だけど、開放でもほぼ周辺減光は出なくて、普通によく写る。




クロップしてるから画素数は落ちてるのだけど、まあ僕程度の散歩写真を撮るくらいなら、描写の劣化みたいなものは感じない。もっと言えば「なんだ、フルサイズカメラ、いらないじゃん」と正直思ったくらいだ。
厳密にいえば、そりゃフルサイズ専用機の描写には劣るのかもだけど、写真機として楽しむ撮り方なら、なんらこれで問題ないじゃんと素直に感じたというか。と同時に、「なるほど。これなら、いまのところ富士フイルムとしては、APS-Cとラージフォーマットがあれば、フルサイズはいらないだろう」と判断していることが体感的に分かると思った。
まあ、あくまで趣味の範囲の個人的な感想なんで、異論反論はご遠慮いただきたい。ただ、フルサイズ機を持たずに、俊敏性においてはAPS-C機を、じっくり緻密に撮りたい時はラージフォーマットを、フルサイズが必要な時はクロップで対応、という使い方はひとつの選択肢としてアリなんじゃないかな。そう感じる35mm判フォーマットの初体験であった。





GFXの純正レンズは高価だから、いま所有しているフルサイズ用のMFレンズなんかで撮れないか?と考えている人もいると思うけど、意外とそのままケラれずに使えるレンズもけっこうあるんだけど、そもそも35mm判フォーマットでクロップして撮れば、そのあたりの不安は解消される。
それでいて、ラージフォーマットセンサー機の描写の立体感や空気感の色濃さが薄まるかというと、僕個人的には気にならなかったから、これは技術的なことはわからないけど、富士フイルムマジック?ということにでもしておこうか笑。
まあ、ボディ自体は中判デジタルはある程度は重くなるから、それならより軽いフルサイズ機を使ったほうがいいんじゃないかというのはあるけど、例えばNikon Z8クラスになるとGFXと重量は変わらなくなるから、ひとつのボディで中判とフルサイズを両方楽しむというのはアリだと思うよ。
まあ、あくまで僕の実験的なリポートでした。技術的なこと、記述の仕方に誤りがある時はご容赦ください。次回はせっかくだから、FA 31mmもフルサイズにクロップして試してみようと思っている。
◎クロップしていない同レンズの写りは、過去記事に作例的な写真も載せていると思うので、興味がある人はブログ内検索してみてください。
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