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昨年、僕のもとへやって来た中判デジタルのFUJIFILM GFX50SIIは、僕が当初想像していたより遥かに濃密に、僕の写真生活にフィットした。その理由は、手元にあった35mm判のペンタックスKマウントのレンズが使えたからだ。
多少、周辺減光は見られるものの、クロップせずにそのままGFXで使えたことはうれしい誤算だったし、なかでもフィルム時代のレンズであるsmc版のFA Limited三姉妹レンズがフィットしたことが大きかった。
smc FA Limitedはふだんから僕がPENTAX K-3 Mark IIIなどで気に入って使っている最も愛着のあるレンズ。それが中判デジタルでも使えるとなると、当然ながらGFXの出番も多くなる。GFXの純正レンズを複数手に入れようとするとかなり高価だから、そういう意味でもすでに手持ちのレンズが使えることはコスト的にもありがたい。
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そして、なんといってもこの組み合わせで得られる描写の豊かさが僕には魅力だった。フルサイズセンサーの約1.7倍もの巨大なセンサーとフィルム時代のレンズが、光りをふんだんに取り入れて織りなす世界は、それこそ中判フィルムで撮るあの芳醇な写りを思い起こさせる。
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その描写には「余裕がある」というか、明らかにAPS-Cセンサーやフルサイズセンサーよりも無理をせずに濃厚な描写を見せてくれているように僕は感じるのだ。どうだろう。
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この余裕のある描写の世界が、あのフィルム時代な圧倒的な描写の中判の世界を彷彿とさせる。GFX50SIIの「らしい」シャッターフィールと相まって、撮影している最中から実に豊かな気持ちにさせてくれる。僕が好む「写真機」の世界を堪能させてくれるのだ。
GFXの純正レンズの綿密で精巧な写りも素晴らしいが、このなんともフィルム的などこか曖昧さを残す写りも実に感慨深い。この写真描写の世界は、個人的には唯一無二の組み合わせの世界だと思っている。
写真には気持ちが写り込む。その意味では、僕が溺愛するFUJIとPENTAXの絶妙のブレンドであることが多少饒舌な感想につながっていることは否めないが、それも含めてこのセットで撮る写真が愛おしいということ。今年もまた、この世界への没入を堪能したいと考えている2024年の元旦である。
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