FUJIFILM Xシリーズ

シャッタースピードダイヤルのあるFUJIFILM機も、どうぞよろしく。

FUJIFILM X-E4, 7Artisans 50/0.95

少し前に先行発売されていたFUJIFILM X-H2Sに続いて、高画素機であるX-H2がいよいよ発表されましたね。周囲の評判とか声を聞くに、もうAPS-Cサイズということを忘れて各社のフルサイズ機と肩を並べるハイスペック機へと進化しているように感じる。

僕自身は、そんな新しいFUJIFILM Xシリーズの製品たちを凄いなあと思いつつ、どちらかといえば気持ちは「シャッタースピードダイヤル採用機種の減少」のほうが気になっている。そう、製品調達体制の確立の狭間だとは思うけど、ここにきてX-T4とX-E4、X-T30 IIといったシャッタースピードダイヤルを有する機種が販売ラインナップから姿を消しているようなのだ。

これはまったく個人的なことだけど、僕自身はFUJIFILM Xシリーズを好んで使うのは「写真機らしさ」によるところが大きくて、フィルムシミュレーションの描写もさることながら、それこそフィルムカメラ時代と同等のシャッタースピードダイヤルが存在することが、やっぱり大きいのである。

ただ、ここ最近のFUJIFILMの新製品カメラの傾向として、いわゆる他社と同様のモードダイヤルを採用しているものが続いていて、マーケティング的にも他社対抗上の「全部入り」のバランスに秀でた製品をまずしっかりとラインナップする、という姿勢が見て取れる。

FUJIFILM X-Pro3, XF 23/1.4R

これはFUJIFILMのカメラが「趣味的カメラ」として差別化を図っていたことから、他社と性能面でも互角に戦っていくだけの力を身につけたということだろうし、それ自体はFUJIFILMファンとしてうれしいことなんだけど。

でも、僕自身は「写真機らしさ」に惹かれてFUJIFILMのカメラを使い始めた人間なんで、あいかわらず少しとんがったというか「フィルムカメラや良さを活かしたデジタル写真機」としてのFUJIFILMに期待するところがやっぱりあるのだ。

FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR

この後出てくるであろうX-T5はX-H2シリーズの差別化の意味からも、おそらくシャッタースピードダイヤルを継承して出てくるんじゃないかと思うけど、気になるのはやっぱりX-EシリーズやX-T30の後継シリーズなんかの行く末かな。クラシックなスタイルのラインナップがどこまで維持させるのかと。

とはいえ、これも僕個人の単なる好みであって、世の中的にはモードダイヤル機のほうが一般的で、トータルで見るとウケがいいんだろうから、ここはFUJIFILMのマーケティング戦略の決断次第。まず屋台骨として売れるカメラ群がないと、尖った趣味カメラ群のラインナップも立ち行かないだろうからね。

さすがにクラシックスタイルのフラッグシップと言っていいX-Proシリーズは、次なるX-Pro4についてもシャッタースピードダイヤルは継承してくると思うんだけど、さて、それ以外のラインナップはどうなるのか。

FUJIFILM X100V

巷ではフィルムカメラがあいかわらず一定の人気があることを考えると、そこからのデジカメ移行への流入口であり受け皿としても、FUJIFILMのクラシックなスタイルのカメラは貴重な存在だと思うんだけどな。まあでも、単なるひとりのアマチュア写真愛好家のつぶやきなので、あとは勝手に祈るしかない。FUJIFILMさん、そっちのほうも、どうぞよろしくお願いしますと。

それにしてもミラーレス時代に本格シフトして移行、マイクロフォーサーズも含めてセンサーサイズを問わず軒並みハイテク化が凄い。かつてのようなセンサーサイズによるヒエラルキーみたいなものは感じないというか、どのブランドのだのカメラを選んでも、とにかく便利でいい雰囲気の写真が誰にでも撮れる時代になった、という気がする。

FUJIFILM X-E4, Jupiter-8 50/2

「誰にでも便利なカメラ」はたしかに最大公約数的にはマーケットにいちばん効率的な製品投入だとは思うんだけど、一方でカメラが趣味的な嗜好品であることを考えると、ちょっと他所とは違うカメラなり、不便であることをむしろ趣として楽しむカメラというのも、あいかわらず選べるカメラ界であってほしいと思うんだけどな。できれば安く、ビギナーから楽しめる世界という意味でね。

世の中のレンズから絞りリングが姿を消すなか、それもあえて採用してきたFUJIFILMだけに、それとセットと言っていいシャッタースピードダイヤルのほうも、なんとか、なんとか生き延びてくれることを願って、一ファンとしてFUJIFILMのカメラの今後の方向性にも注目していきたいと思う。

関連記事

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。