今朝は太陽が出ていたんで、仕事の前に少しカメラと散歩してきた。連れ出したのは、最近気に入っているレンズ 七工匠の7Artisans 50mm f0.95と久しぶりのFUJIFILM X-Pro1である。
このXマウントのf0.95レンズは、すでにX-Pro3とX-E4に装着してかなり試し撮りしていたんで、だったらそのXマウントのルーツであるX-Pro1でもちょっと試してみようと考えたのだ。
FUJIFILMのカメラに詳しい人ならおなじみだと思うけど、このX-Pro1に搭載された初代X-Trans CMOSセンサーは、その色が独特という評判もあって、いまだにその描写のファンは多い。この色で撮りたいから、いまでも10年以上、このX-Pro1で撮り続けている人も少なくないのだ。
フィルムシミュレーションも現在ほど種類は多くないので、僕がよく使うのは基本のPROVIAとASTIA、それとACROSではない素のモノクローム。センサーの自然な色味を楽しみたいから、あまり濃い色目のVelviaとかは使うことが少ない。
おっと、完全に描写のほうの話になっていた笑。僕が今回のブログで書こうと思ったのはタイトルにある通り「X-Pro1のクラシックなシャッターフィールの良さ」だったんだけど、いつの間にやら気に入ってる初代センサーとf0.95レンズの描写の良さの話になっていて申し訳ない。まあ、それだけこのレンズの描写にハマっているということでご了承を。
で、そのX-Pro1のシャッターフィールの話である。その音とかショック的なことを文章で表現するのはむずかしいのだけど、分かりやすく言うと「二段回的にシャッター音を奏でる」ということ。M型デジタルライカをお使いの人は分かると思うけど、M8やM9までにあった「あの打ち返しがある二段回的なシャッター音」みたいな感じだ。
これでも何を言ってるか分からないという人も多いと思うから笑、マップカメラさんが動画をYouTubeで紹介されているんで、それを見てX-Pro1、X-Pro2、X-Pro3のシャッター音の違いを確かめてほしい。
けっこう違うでしょ。三機種とも異なるけど、なかでもX-Pro1はいちばん違う。やっぱりクラシックな挙動で、僕はシャッターフィールに関していえば、圧倒的にX-Pro1が好きだ。連写には不向きな挙動だけど、逆にこの音を聞いていると、ゆっくり写真を撮ろうと思えるんで、そのリズムも散歩カメラなんかには心地いいのである。
ただ、数年前にはけっこう安く中古品が出回っていたX-Pro1だけど、最近また少し高騰してる感じがあって、10年の歳月を経て再び注目されているように思う。高機能なカメラが多いなかで、どこかノスタルジックな雰囲気を放つX-Pro1に今あらためて惹かれる人が多くなってるんじゃないかな。
実際、そういうノスタルジックな写真撮影体験を楽しみたい人にはおすすめである。ファームウェアのアップデートで操作スピードなんかも当初とは別物のように改善されているし、オールドレンズをつけて楽しむなんて場合には、その初代センサーのクラシックな色合いとも相まって、とても味わい深く写真を紡ぎ出す楽しさに没頭できると思う。
カメラやレンズは、新しさとかってことよりも、じぶんが紡ぎ出したい写真の味に合ったものを選ぶことこそが最善のチョイス。やはり、X-Pro1じゃないと撮れない描写があるし、その描写を生む独特のフィーリングがこのカメラにはある。お店で見かけたら、ぜひ一度そのシャッターを切ってみて、いまのカメラにはない世界を感じてとってもらいたい。
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