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なぜだか昨夜から考えていたんだよね、「明日の朝は、X-Pro1でモノクロで撮ろう」と。それは、僕の休みが三日目となり、一日目はNikon D200やDfと望遠ズーム、二日目はFUJIFILM X-T2でクラシックネガ風で撮ったことで、三日目はそれとはまったく違うスタイルで撮りたいと思ったんだよね。
で、チョイスしたのが原点的シンプルなカメラであるFUJIFILM X-Pro1と、これまたシンプルなモノクロームという組合せだった。
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とはいえ、平日の街中ならいざ知らず、週末の家の近所だと、さして絵になる立体的な構造物のような被写体は無い。で、自ずと「光と影」を追いかけるようになる。シンプルな極みのような撮影スタイルになるのだけど、週末だからそれくらいシンプルなほうが脳にも良い。
まあ、僕のような単なるアマチュア写真愛好家のモノクロームの話では説得力というか、語りきれるほど何かがあるわけでもないから、ネットでモノクロームで撮る価値みたいなものを調べてみたら、ロモグラフィーが少し取り上げてくれていたので、興味のある人は上のリンク記事を読んでみてほしい。
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スナップを撮る時によく言われる事として「田舎は都会のようにおもしろい光景が無いから、スナップ写真もおもしろくならない」みたいなことを耳にするけど、まあたしかにそうなんだけど、田舎だろうが都会だろうが関係なく、世界中の何処にでも平等にあるものとしては「空と地面」がある。こと「光と影」を撮るということであれば、それは十分「撮れる」ということになる。
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雲があって、木があって、影が伸びる地面があれば写真が撮れるわけだから、それは僕のようなシャッター好きな人間には、何処ででも写真が撮れる「写真の神様からの贈りもの」のようなもの。世の中は良く出来てるなと思うのである。
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僕はふだんは街中でよくストリートスナップを撮る。週末より平日のほうが多いわけだから、おのずと街中で撮ることのほうが多くなる。でも、歳をとったせいか、こうして人ごみを気にせず、郊外で静かにシャッターが切れる時間がいまは好きだ。休みの日まで、街中へ繰り出そうなんて1ミリも思わない。だから、休みの日にシンプルなカメラでシンプルな写真を撮ることは性に合っているのかもしれない。
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カメラはなんでもいいと思うけど、光学ファインダーをのぞいたほうが、よりシンプルになれるかな。以前はM型デジタルライカで撮っていたけど、いまはオートフォーカスで撮れて軽量コンパクトなFUJIFILMのカメラたちが気に入っている。特にX-Pro1やX100、X100Vは、光学ファインダーでAF撮影ができるんで、これって実は画期的だなとその良さを再認識してる。
カメラがあると、静かにもなれるしアクティブにもなれる。そして、この世には何処にいても撮れる空と地面がある。シンプルなカメラを持って、ちょっと近所を散歩してみる。光と影の交錯を探しながら。最高の週末時間なのである。