昨日は忙しくてなかなかTwitterをのぞく暇がなかったんだけど、恒例の「#FUJIFILM生誕祭」だったんだね。つまり富士フイルム社の創業記念日ということでよかったかな。
考えてみると社名とブランド名に「フィルム:FILM」と入っているのは、なかなか凄いなと。もちろん今でも富士フイルムは少なくなったとはいえ数種類のフィルムを販売し続けている。まず、これが奇跡的で凄いことなわけだけど、時代の変化と共にフィルム以外の事業転換もしっかり進めて、今や多角的事業会社になっている。それでも社名やブランド名は富士フイルムであり「FUJIFILM」なのである。
カメラ事業だって、今やこれだけデジタル時代で、富士フイルムが送り出すカメラたちだってデジタルミラーレスカメラであってフィルムカメラではない。でも、ボディにはしっかりと「FILM」と銘打ったブランド銘が入っている。
いやどうだろ、これだけ業態が入れ替わってたら、革新を常に求める経営者なら「社名も変えようか」なんてなることも少なくないと思う。けれど、富士フイルムは今も変わらずFUJIFILMなのである。僕はそういうところにも惚れているのかもしれない。
たしかにフィルムの扱いは徐々に減っていて、デジタルにシフトしていることは明白だ。これはフィルムファンである僕は寂しさもあるけど、もう一方でフィルムやフィルムカメラの延長線上にあるデジタルを好んで使う僕という側面から見ると、あいかわらず社名にフィルムと掲げるこの会社のこだわりみたいなものは、とてもいま、ありがたい。
現在のXシリーズの原点であるX100初代機やX-Pro1でそんなルーツを追いかけつつ、現行の最新のフィルムシミュレーション「クラシックネガ」で毎日スナップするこの感じがとても心地いいし、感慨深い。そこに、たまにフィルム撮影なんかも混ぜたりしてると、その時空を超えた写真の楽しみ方がとても今らしくて楽しいんだよね。
富士フイルムにはほんといつまでも「FUJIFILM」でいてもらって、どこまでもフィルム屋としての頑固ぶりを発揮してほしい。そんな富士フイルムが大好きだし、最大級のおめでとうでありがとうなのである。